中央執行委員長あいさつ

 組合員の皆さん、ご家族の皆さん、日頃は組合諸運動へのご理解、ご協力とご奮闘に心より感謝を申し上げます。
 2020年は新型コロナウイルス感染への恐怖と戦後最大の経済危機という混乱の一年でした。
 特に建設現場では感染リスクを訴える声が組合に数多く寄せられました。反面、休工になれば即収入減につながる現場従事者にとってはP C R検査と休業補償こそが最大の感染予防である事も明らかになりました。
 組合活動も様々に制限される中で行ってきました。大規模な集会などは中止となり、会議等もWEB開催など試行錯誤をしながら行ってきたところです。 その様な中での組織増勢に向けた取り組みは、最後の最後までご奮闘いただいた事に改めて感謝を申し上げます。あわせて「誰ひとり取り残さない!建設アクション2020」の運動も、仲間への声掛けと数多くの相談活動を取り組み、本部、各支部、各地域で現場宣伝など展開し、仲間のいのち、仕事と暮しを守る運動を展開してきました。国保予算要求運動では「全員で出来る運動、誰もが参加できる取り組み」として署名行動やハガキ要請を強力に推し進めています。首都圏アスベスト訴訟は現在、国に14連勝し、建材メーカーの責任や一人親方等への国家賠償責任 も連続して認められました。そして、最高裁は国側の上告を退ける決定をし、初めて、国の責任が確定しました。早期の全面解決、補償基金創設を引き続き強く訴えてまいります。建設キャリアアップシステムは、本部・技術センター、多くの支部で認定登録窓口を開設し、技能者登録を増やし、建設従事者の処遇改善につなげていきます。
 2021年は総選挙と都議会議員選挙が行われます。東京土建は政党支持の自由、思想・信条の自由を厳格に守りながら投票を呼びかけていきます。
 新型コロナウイルスは未だ収束の兆しは見えない状態ですが、感染防止対策を十分に行ないながら仲間に寄り添い、仕事と暮しを守る運動を引き続き取り組んでまいります。要求実現に向けて共に頑張りましょう。


東京土建一般労働組合
中央執行委員長 中村 隆幸