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トップページ > ニュース > 「けんせつ」記事 > 2007年8月20日 第1864号 > 真の国際貢献に軍隊はいらない 人権NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長(弁護士)伊藤和子
 
  真の国際貢献に軍隊はいらない
人権NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長(弁護士)伊藤和子
 
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伊藤さん
伊藤和子さん
 弁護士、人権NGO団体ヒューマンライツ・ナウ事務局長。95年北京で開かれた世界女性会議でのルワンダ女性の凄惨な内戦体験を聞いて衝撃をうけ、同時代を生きる人間として「何かできることを」と決心。その後、人権の専門家である弁護士という立場をいかした取り組みを始め、2006年7月、同団体の立ち上げに中心的な役割をはたす。
  ヒューマンライツ・ナウの詳しい活動内容は、アドレスhttp://www.ngo-hrn.org/を参照してください。
 
人権の守り手として日本が世界のリーダーに
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労働組合リーダー暗殺について語る同僚、 家族に
聞きとり調査(フィリピンにて)
 憲法9条「改正」理由の一つを自衛隊を海外に派遣し「国際貢献」をするためだとする人たちがいます。はたして改憲しか、海外で苦しむ人たちの助けになる方法はないのでしょうか?ヒューマンライツ・ナウの活動を中心に伊藤和子さんにお話をうかがいました。

 人権NGOヒューマンライツ・ナウ(以下HRN)とはどんな団体ですか
  伊藤さん「誰もが、幸せを求めて自由に生きる権利、殺されたり、何かを強制されることなく生きる権利を生まれながらにもっています。それが人権です。でも人権を侵されて苦しんでいる人が世界にはたくさんいます。私たちはアジアを中心に、人権が抑圧されている地域におもむき、状況をリポートし、発信する。そして問題を解決するための政策を提言し、実現できるよう活動しています」。
 具体的には?
  伊藤さん「たとえば、今年4月、数百人の人権活動家が暗殺されているフィリピンにHRNが調査に入りました。現地では遺族に聞き取り調査を行ない、記者会見を開き、人権侵害の実態を世界に発信しました。最大援助国である日本政府には、これから行なう予定の百億単位の円借款をひとまず停止し、人権状況の改善を働きかけ、状況がよくなったら、再開すべきだ、と訴えました」。

スリランカ 自衛隊出さなくても日本の和平交渉評価
 ODA使途監視し点検
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フィリピン軍にうたれて亡くなった9歳の
グワセルちゃんの記者会見のもよう
 なるほど、円借款をはじめとするODA(政府開発援助)を切り口にした人権侵害の是正ですね。
 伊藤さん「特に強調したいのは、日本はアジアのほとんどの国に巨額の経済援助を行なうODA大国です。しかし、このODAが必要とする人たちには届かず、政府や軍が人びとを弾圧する力を与えていることが多い。これを監視し、チェックし、声をあげていくこと。NGOと外務省との定期的な協議の場などを通じて、声をあげられない現地の人たちの声を伝えていくことも重要な活動です。光の当たらない人権侵害をひとりでも多くの人に知らせることが事態を変えるためにとても重要です」。
  アフガニスタン国境の難民キャンプをはじめ、世界中の紛争や人権侵害の現場を歩いた伊藤さんが考える、日本が求められている「国際貢献」とは何だとお考えですか。
  伊藤さん「スリランカで続く内戦に対し、日本は和平交渉にかかわり、結果的に失敗したものの、現地でとても高く評価され、今後もそういった役割が期待されています。しかし、誰も自衛隊を派遣してほしいなどとは思っていません。戦争になってしまったら、どこの国の軍隊が行っても同じです。争っているところに新しい軍隊が行っても、解決になるか疑問です。そういったことより、これまで62年平和を実現してきた日本の英知というべきものを使って、紛争をはじめ人権侵害に苦しむアジア地域などで、平和的な方法で状況を変えていくことこそ、国際貢献であり、尊敬される国になるということだと思います」。

 ずっと関心持ち続けて
  私たちにできることは?
  伊藤さん「紛争や危機のある地域に対して物資などの緊急支援をすることも大切ですが、一瞬ではなくずっと関心を持ち続けること、人権侵害に苦しむ人たちの真実を自分のまわりで伝えていくこと、何かあった時は行動することが大事です。ぜひ、ヒューマンライツ・ナウの会員になって、活動をささえていただけるとうれしいです」。
 
 
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