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○  憲法・平和守る練馬支部の運動

 東京土建は、仕事、くらしを守り、組合を発展させる基礎となるのが平和であり、人権を守り、戦争放棄を定めた日本国憲法であると、憲法を守る運動に取り組んでいます。3月に開催した第68回大会では、練馬支部平和対策部長の金井茂雄さんが、練馬における平和と憲法を守る取り組みを報告しました。要旨を掲載します。(文責は編集部)


地域での活動を旺盛に
分会で対話、学習を進めて

 練馬支部では、各分会から選出された「平和実行委員」を中心に、原水爆禁止・核廃絶運動をすすめてきました。
 自民党の新憲法草案決定などをうけ、2006年4月に「憲法平和対策部」を新設しました。部会確立で憲法改悪阻止に向けた運動課題が明確となり、分会で運動を広げる柱が確立し、同年に「どけんねりま9条の会」を立ち上げました。
IMAGE 2006年から「くらしと仕事‐仲間の実態・要求アンケート」に、憲法についての設問を加え、組合員の憲法意識を運動にいかしていくよう取り組んでいます。日本国憲法を「変える必要はない」仲間の過半数をめざして取り組みをすすめていますが、なによりも、約4割を占める「どちらかわからない」と答える仲間に「憲法課題の情報をいかに伝え、判断の材料を示していけるか」を運動の課題としてとらえています。
 組合員に情報を広げ、「群で憲法を語れる人(語り部)」をつくるために、大きな学習会や集会では、分会の参加人数目標に加え、全群からの参加も指標に追求しています。
 憲法学習では、支部開催や青年部・主婦の会・シニア友の会開催の学習会だけでなく、ブロック別分会憲法学習会、分会合同憲法学習会、分会憲法学習会へと発展させ、講義をきくだけでなく、小人数の仲間で憲法について対話をすすめる運動を重視しています。また、分会内でさまざまな仲間の声を出し合い、対話をすすめていく運動として「憲法茶話会」(小集会)の開催をすすめています。

他団体の学習会にも積極参加

 憲法について国民的議論に引き上げていくためには、地域での世論づくりが決定的です。他団体との共同行動として駅頭宣伝や、宣伝カー運行行動に取り組んでいます。また、練馬平和行進、ねりまだいこん行進、区民要求実現練馬地域集会、9条の会講演会など定期的な行動だけではなく、さよなら原発ねりまアクションなどの実行委員会への参加や他団体開催で行なわれる学習会にも憲法対策部員を中心に参加。また、ビキニデー、原水禁世界大会、日本平和大会へ練馬代表団として毎年代表派遣しています。


憲法フェスティバル
若い仲間と主婦が連携し

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後継者対策部、青年部、主婦の会が力をあわせて
開催した「憲法フェスティバル」

 若い世代に、むずかしい学習会ではなく、楽しみながら憲法を身近に感じられるようにできる「お祭りのようなもの」をと2013年度に、練馬支部独自で「憲法フェスティバル」を開催しました。後継者対策部、青年部、主婦の会(とらいあんぐる)が連携し、すすめました。
 また、仲間の戦争体験集も作り、全分会に5部ずつ配布「憲法茶話会」などで活用しました。支部合唱団コスモスも3月10日の東京大空襲慰霊祭での献歌や北部うたごえ祭典への参加など継続した活動と地域でのボランティアなど活動がふえています。
 2014年度の取り組みは各分会、群のすみずみの仲間まで、憲法について話しあえるように「憲法茶話会という名称も固い」などの意見から、「名称は分会で独自に」としました。その結果「憲法シスターズ」「平和を守ろう会」など、参加者の気持の伝わる名称が誕生しました。
 秘密保護法が施行された12月には、「鍋を囲んでほっこり平和を語ろう会」を提起し、各分会10人以上の参加をめざしました。


集団的自衛権に反対

 東京土建が呼びかけ、4月26日に「集団的自衛権を考える練馬の会」の発足にむけて練馬九条の会、練馬平和委員会、新婦人練馬支部、練馬文化の会、練馬区職労などの参加で準備会を開催しました。さまざまな個人、団体に幅広く発信していくことを確認し、練馬区議会第2回定例会(6月2日開会)にむけて陳情書を提出し、議会が態度を早期に表明するよう区内で活動を広げ、署名を積みあげました。(2月13日現在、8832筆集約)
 「集団的自衛権を考える練馬の会」の毎週火曜日の連続駅頭宣伝に、毎週4人の参加者(書記1人)を派遣し、ハンドマイク、ビラ配り、署名集めなどを、地元の方たちと対話し、展開してきました。
 陳情署名は、東京土建練馬支部内では全分会、全群で取り組みました。区内の労働組合、市民団体、平和団体、友好団体、個人にも協力を要請、「練馬子ども劇場」や宗教団体にも署名協力要請し、集約することができました。

自衛隊駐屯地の隣団地でも対話

 練馬区には、陸上自衛隊練馬駐屯地があります。その隣の団地で「集団的自衛権の解釈改憲による行使容認に反対する陳情署名」の回収行動を行ないました。
 行動は全体を分会からの参加者を基本に20班に編成、2人1組となり、一軒一軒訪問し回収。参加した仲間は、訪問先が在宅の場合、住民の方たちと集団的自衛権について対話することに努め、署名の協力をお願いしました。時間を同じくして事務局は北町と平和台の二手に分かれハンドマイク、ビラを用い宣伝行動を行ないました。
 この行動によって、集団的自衛権とは何かを、住民のほとんどがしらないことが浮き彫りになり、私たちのこれからの運動の方向性を見きわめる材料になりました。後日、平和委員会より、練馬駐屯地の近くに住む方から「集団的自衛権のことをこんなに大勢の方が真剣に考えているとは、とても力強い。駐屯地の近くに住むものにとってはありがたい」との報告もありました。


市民・平和団体と共同
区議会陳情や宣伝・署名

 練馬区議会への陳情書に対し、審議を行なうよう、練馬区議会の全会派に協力を要請、企画総務委員長、副委員長に対しては直談判しました。
 また、企画総務委員会の傍聴にも参加し、委員に対して強力なプレッシャーを与え、2月の企画総務委員会では、冒頭30分以上に渡り、私たちが提出した陳情が議論されるなどの前進をみました。
 このように、「集団的自衛権を考える練馬の会」を東京土建の仲間が中心となって、地域の平和団体・市民団体個人、さまざまな労組とともに運動してきたことは、私たち練馬支部のこれからの憲法運動の大きな確信となりました。
 一昨年の陸上自衛隊レンジャー訓練の反対行動後、「自衛隊ウォッチ市民の会」が発足し、注視活動を強化しました。自民党の改憲で「国防軍」が明言されて以降は、新たな自衛隊の危険な動きが市民の目にも明らかになってきています。日米共同演習に反対する集会「許さないぞ!集団的自衛権やめろ!日米共同演習(ヤマサクラ67)12・7練馬集会」に参加。練馬駐屯地前宣伝行動にも可能なかぎり参加しています。
 ビキニ事件発生から60年、「第五福竜丸元乗組員の大石又七さんの講演会」に練馬支部から39人が参加しました。この取り組みは、練馬原水協と練馬原水禁が共催した歴史的講演会となりました。大石さんの生の声に感動する仲間の姿が印象的でした。全体で250人の参加でした。
 2015年度も、「平和だいすき展」「憲法フェスティバル」の経験をいかした、仲間の手作りのイベントを計画しています。憲法に関するむずかしい取り組みではなく、「ともに楽しみながら憲法に接し、憲法に興味関心を持つきっかけ」「各群のすみずみまでその声を届ける『語りべ』発掘の機会」として全群参加の企画として取り組み、練馬区内の市民団体、平和団体との連帯・協力・共同を広げ、地域に平和の声を広げていきます。

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