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○ 庶民のことばで反戦"

大田の小池さん体験記出版

 大田支部の小池仁さん(塗装)が戦争体験画文集を自費出版しました。1930年に川崎市で生まれた小池さんの少年時代は戦争一色。少国民と呼ばれ皇国史観による教育、軍事教練、空襲、飢餓等等、灰色の時代でした。この時代の体験を小池さんのわかりやすい語り口と得意の絵で一冊の本にしました。
 安倍政権が「安保法制」の強行をねらい再び「戦争をできる国」に導こうとしている今、小池さんはぜひ、多くの仲間にもこの本を読んでもらいたいと訴えています。平和特集の今号に、小池さんから庶民感覚のいい回しで戦争体験者としての反戦平和の思いを寄稿してもらいました。

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 国会での討論で、何をいおうとしているのか?(自分でもわかってるのかよ)といいたくなるような意味不明の俗論を並べ立てる姿を見ていると、こんなヤツらを指導者として選んでしまった自分も含めて日本人の愚かさを嘆かずにいられない。
 テレビやラジオに向かって「やかましいやい、このボケナス野郎。チャンと日本語でしゃべりやがれ」などと悪態をつく。向こうにきこえるはずもないが、いうだけタダだ。金のかからないウップン晴らしだ。
 何?「裁判所が判断する」?「政治家が決める」?「兵站は安全を確認して行なう」?バカいってんじゃねえ!弾丸や食糧が乏しくなったらって、前線の兵士が背負子(しょいこ)でかつぎに戻るとでもいうのか。テメエ正気か?
 戦争中、南支戦線で多くの日本兵が餓死したり、ゲリラ戦で敗れたり、その原因が何だったのかわかっているのか…。現地調達などと当てもない空想に引きずられ、戦線の拡大とともにますます窮乏の一途をたどる。あの広大な大陸の山野を、人間と馬が物を運ぶことそのものが死を意味しているのだ。兵站、輜重(しちょう)、工兵などということばや意味は、われわれ小学生のころ、散散使い古したことばだ。世界の軍隊が電波による諜報合戦に突入する中、斥候など命をマトに最前線に出て、状況を探る!こんなバカなことでもやるつもりなのか?八っあん、熊さんはそんな危ねえことはしねえよ。とっとと逃げて来るあ。

米のお先棒担ぎは下の下

 国会論戦でこんな幼稚な戦争談義が出てくるなんざ、想像もしなかった。「ベラボーめ。行きたきゃ、テメエが勝手に行きやがれ、人の命をダシにして、アメリカのお先棒かつぎやがるなんざ、下の下だ。いいだしっぺが先頭を切るのがルールだってのをしらねえものか。このトンチキ奴」。
 国会議員が討論の中で、腹立ちまぎれにこんな調子でやったら、おさまりはつかないだろう。自らをおとしめる結果になる。「じゃあ、オレがいってやらあ」と庶民は思っている。近ごろ、八っあん、熊さんだって、大学出も大勢いるんだぜ。八っあん、熊さんにゃ、むつかしいことばはいらねえんだ。

「戦争をしてはならない本当の理由」
A4判90頁、1000円+送料、連絡・申込先03(3730)4851、小池仁さん

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