建設業ではたらく仲間をサポート

活用のモデルハウスも

モデルハウス「環の家」を見学

　【研修センター・中島修吾記】９月１０日「工務店のための多摩産材見学会」へ参加した。この多摩産材事業は、東京都の花粉対策事業の一環として平成１８年度（２００６年度）より始まったもので、都が伐採～保育までを一括して請負い、２０～３０年かけて山を管理していくというもの。
　伐採地見学では、前日からの天候により、伐採作業がストップ状態。しかしそのことが幸いし、現場重機の真横まで足を踏み入れ話をきくことができた。
　原木市場では東京ドーム４分の１の面積に約３０００本の原木が置かれていた。天気のいい日はこの倍の原木が市場に並ぶそうだ。驚いたのは原木の安さ。１立方メートル（約直径５０センチメートル・長さ４ｍ）で、杉は１万円・檜は２万円程度。しかし製材工程でロスなどが出るため、工務店等の手元に届くときには５倍くらいの価格になってしまうとのこと。
　モデルハウス見学を最後に行った。「環（たまき）の家」というモデルハウスでは家具までも多摩産材で作っていた。伝統建築法で建てたというところにものすごいこだわりを持っていた。