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○ 私が選ぶ2015年の漢字

年末に日本漢字能力検定協会が世相を表す漢字一字を発表しています。通信員の仲間に選んでもらいました。


「戦」争の世紀に戻さぬ
「御国」のためと書いた母

 【目黒・空調・青木清通信員】1945年の敗戦を起点に前の70年は明治6年、台湾出兵から始まり、日清、日露、満州事変、支那事変を経て、太平洋戦争と戦争の世紀でした。私は1937年生まれ、敗戦を国民学校2年生で迎えました。
 私の父母の世代はまさに戦争の世代。母が出征した自分の弟に出した手紙を見たことがあります。「御国のため、命を捧げるつもりでがんばりなさい」といった軍国主義礼賛のお手本のようなものでした。
 「中隊長が前でその手紙を読んで、何だかオレも誇らしげな気持になったよ」と叔父が話していました。
 そして戦後70年、平和憲法で守られてきた日本が、戦争か平和かの選択を迫られる事態になりました。「御国のため」、またそんな言葉が生まれそうな気配です。再び戦争の世紀に日本を戻さないためにも、私は「戦」を2015年の漢字に選びました。


信頼が「壊」された
杭打ち工事データ改ざん

 【村山大和・造作大工・宮澤良明通信員】私の考える2015年の漢字は「壊」!
 皆さんごぞんじのように、現政権によって、集団的自衛権行使等の法案が強行採決され、平和憲法の一角が壊されました。これを機に、今後世界に誇れるわが国の憲法は、なし崩しに壊されていくのは容易に予想されます。今こそ、国民一人一人が運動を起こし、連帯し戦争国家への逆行を阻止すべきです。
 建設業界では、またしてもデータ改ざん事件。何年か前の姉歯事件後、またしても信頼を壊す事件が発覚。住民の信頼はことごとく壊されたと思います。もうかるのであれば何でもござれ。今年はつくづく信頼というもが壊されるできごとが多かったように思えます。


夫婦仲睦まじく20年で「婚」

 【江戸川・電気・田嶋隆人通信員】私にとって2015年を象徴する漢字一字は、何といっても「婚」の一字です。
 今年は芸能界でも福山雅治を筆頭に、ここ数年、例を見ない程の結婚ラッシュになりました。また高橋ジョージ、三船美佳夫妻をはじめとする芸能人の離婚も話題になりました。
 私個人にとっては、結婚20年目という大きな節目の1年だったのです。思い起こせば20年前の1995年は、阪神淡路大震災に始まり、オウム真理教による地下鉄サリン事件、私の結婚と、一生忘れることのできない年でした。
 あれから20年、山あり谷ありの夫婦生活を続けてきましたが、今後も1年を象徴する漢字が離婚という意味での「婚」という漢字にならないように、夫婦仲むつまじく、余生を送っていきたいと思っています。


主人公は首相ではなく「民」

 【中野・設計・筧豊通信員】私が考える2015年の漢字は「民」です。
 安倍首相が国会答弁でよく使う「私が決める」との発言。日本国憲法に国民主権とあるように「民」が主人公です。首相ではありません。
 今年の通常国会での安全保障法案の強行採決。国民の不安や疑問に説明することもなく時間を費やしたことでの採決。国民は、けっして戦争できる国を望んでいないはず。
 川内原発の再稼動でも、国民の不安や安全性を無視、福島原発の事故後の対応は、けっしてコントロールされている状況ではないはず。
 辺野古の基地建設のための強行工事着工。沖縄の民意は「辺野古に基地はいらない」です。沖縄知事選、衆議院選挙での総意を無視しての今回の工事着工。日本の「民」はこれだけ無視され続けても、日本にはまだ民主主義はあるといえるのでしょうか。これからが心配です。


戦争する国か平和か
「岐」路に立ち選挙で修正

 【板橋・ブロック・野崎寿江通信員】私が考える2015年の漢字は「分かれ道」を意味する「岐」です。
 2度と戦争をしないとうたった憲法制定以来、日本が岐路に立たされた年でした。今年のできごとを振り返っても、最近のことなので印象に残っている東北・関東の大雨被害のこと以外は思いつきませんでした。
 私の中では戦争立法一色だったような気がします。
 国民の6割以上が反対し、法律家の9割以上が「違憲」とする法案を数の暴力でゴリ押ししたのです。安倍政権の暴走からも、今年の漢字の次候補は「暴」でかなり迷いました。
 岐路に立たされ、数の暴力で戦争する普通の国になってしまったのですが、路を選び直すことはできます。直接政治に参加できる選挙で修正し、不戦の国にしたいです。


「反」対に立ち上がった
若い世代に希望の光感じ

 【西多摩・造園・平澤源司通信員】今年の漢字1文字は「反」でしょう。
 一番印象深い事件は、戦争法案「反」対に立ち上がった学生、若者たちの国会包囲行動でした。70年代の安保世代としては、希望の光を感じました。
 反戦、反抗、反対、反論など、世の中にあらがってみることで、別の真実が見えてきたり、事実の裏にある深さを感じたりするものです。
 今年も安倍政権は、原発再稼動、沖縄辺野古基地建設、戦争法案採決、TPPの妥協など、強行に国民無視の政策を進めてきました。今こそ、反対運動を大連合させて、老若男女問わず、生活や生産の場から運動を広げていきたいものです。
 2015年から16年にかけて「反」が大連合して、国民が望む新しい国の創造に続くような歴史的な年にしたいものです。


ラグビー代表の逆転勝利に「笑」

 【江東・書記・村瀬健一郎通信員】えっ?と思われるかもしれないが、私の考える今年の漢字は「笑」。
 ラッスンゴレライなどお「笑」いの芸人のギャグが今年も大人気。ラグビー日本代表の奇跡的逆転勝利でみんな「笑」顔。女子サッカーも負けたけど表彰式で素敵な「笑」顔に日本中も「笑」顔に。
 テレビのニュースを見ると国会中継で論争。集団的自衛権などとても笑える状況ではないが、安倍首相の的外れな答弁にみんな苦「笑」い。SEALDSの若者の意見を一「笑」に付しておいてこの姿。近い未来にお「笑」い総理大臣として語り継がれるかも。
 今年も多くの有名人の訃報をきいた。同じ郷里の川島なお美さんは艶「笑」が似合う綺麗な方だった。小学生の時、そろばん塾をサボって見ていたお「笑」いマンガ道場に素直に笑えたあのころを思い出した。最近、朝と夜に表情筋のトレーニングをしている。来年はもっと「笑」いあえる仲間と楽しんでいきたい。

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