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○  闘って早期解決を/遺族原告の浅野さん(目黒)

 【東京土建原告団共同代表・浅野初枝記】私の夫はアスベストによる肺ガンで他界しました。4月17日で15年に入ります。
 平成14年(2002年)12月に入り、咳が出てなかなかよくなりませんでした。近くの診療所に行き、飲み薬を処方してもらい、飲んでも止まりませんでした。突然血痰が出て本人もびっくりしました。大きな病院で早く診てもらうように言われて先生から紹介状を書いていただき、大学病院にその日のうちに行きました。「1月に入ってしまうと先生も少なく看護師さんも少なくなりますので検査入院をした方がよいのでは」と言われ、翌日入院することに決めて帰ってきました。1週間の検査入院でした。今でも忘れることはできません。クリスマスで町中が楽しそうでした。
 入院先の病院から連絡があり検査の結果がでましたので、会って説明しますということでした。私と長男と2人で病院に行き説明を聞きました。先生の口から「末期の肺ガンです。余命半年」と言われ頭の中が真っ白になり涙も出ませんでした。「手術をしても、他にも転移していますから」と言われましたので手術はしませんでした。死に向かい合ってびくびくしながらの生活でした。4月17日、68歳の誕生日に天国へ行きました。肺ガンの告知をされて、わずか4カ月の命でした。
 被害を引き起こした国や企業の責任は絶対に許されるものではありません。私たち原告団は一丸となり最後までたたかってまいります。早期解決に向けて、ともにがんばりましょう。
(2016年4月10日目黒支部定期大会での発言から)

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