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○ 上位企業は管理せず ずさんな豊洲新市場の現場

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豊洲新市場現場交流会参加の仲間

 【賃金対策部発】9月9日、豊洲新市場現場経験者交流会を開催しました。現場に入場した経験をもつ仲間の情報で「豊洲」というシンボリックな公共工事現場の実態をつかみ、発注者や元請への要求を強め、今後の大型公共工事現場、とりわけオリンピック・パラリンピック関連施設での現場改善に活かしていくためです。
 今、主要施設の地下で土壌汚染対策の盛り土が行なわれていなかった問題など明るみになっています。建設工事においては、不払いをはじめ様ざまな問題が起きていました。
 実際に不払いにあった4次の仲間は、職人の賃金などへの支払いのために自宅を手放しました。3次が負担して全額入金されましたが、「処分した家は元に戻らない。1次、2次に管理監督能力がなく、3次、4次に押し付けた結果だ」「元請は、今になって現場作業員の保険関係書類の提出といった無理難題をもちかけてきている。用意できないと最初からわかっている。泣きを入れても3次にお金は入らない」と不誠実な元請、上位企業の実態を訴えました。
 同じ元請現場に入っていた仲間からは、「上で溶接していても火花養生せず。下に左官屋さんがいるのに」「休憩所が無くなった。海近く、風が強くて、吹きさらしで弁当に砂がはいって口の中ジャリジャリ。20年間仕事してきたけど、ここまでひどい現場は初めて」「民間発注の大手現場に比べて、発注者の東京都が現場に来る回数が少ないと感じた」とずさんな実態をあげました。
 別の元請現場の仲間から「冬に現場に入り、寒い中、トイレまで12分もかかった。尿瓶を持っている職人がいた」とのこと。他方、「安全、環境で全然問題はなかった」「単価も妥当な金額だった」との話もありました。
 仲間の実情を知る充実した交流会でした。今後、大型公共工事現場、オリンピック・パラリンピック関連施設現場での安全確保、適正な単価・賃金の実現のために、現場の実態を交流し合うことを確認し終了しました。

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