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○ 差別許さず共に生きる 目黒教宣学校で崔さんに聞く

ヘイトスピーチの川崎へ

 【目黒・冷暖房・青木清記】目黒支部教宣部では、9月4日に教宣学校を開催、14人が参加し、今回はヘイトスピーチの町、川崎市桜本地区を訪問しました。
 「チョウセンは敵だ、敵をブチ殺せ、ゴキブリ死ね」「真綿で首を絞めてやるからな、待ってろよ」。2013年から川崎駅前でこんな宣伝活動が始まりました。日の丸、日章旗を掲げた在特会という団体のヘイトスピーチです。この近くに以前から在日コリアンの人たちが多く住む桜本という地域が在ります。この桜本に昨年の11月にヘイトスピーチがやってくるという事態が起こり、「わが街は差別を許さない」と多くの人たちが立ち上がりました。東京土建目黒支部の教宣部のメンバーは、この運動の中心となったオモニ(お母さん)チェ・カンイジャ(崔江以子)さんのお話を桜本ふれあい館で取材しました。
 「差別のない世の中を作ってくれると大人を信じます」。こう訴えたのは、チェさんの中学1年の息子さんでした。ベトナム、フィリピンいろいろな子どもたちと共に生きていくことを自然に学んできた彼にとって、誰でも話せば分かってもらえると思って呼びかけたのですが、押し掛かけてきた連中の罵倒と冷笑で無視されました。近づこうとすれば警官隊に阻止されます。「差別はやめてくださいと言いたいだけなのに」。
 子どもたちを守れ、街を壊すな。この運動はオール川崎へと広がりをみせ、人種差別撤退施策推進法案を国会へ提出し、チェさんは参議院特別委員会で発言することができました。しかし、その後も報復デモが行なわれたり、ネット上では脅迫や罵詈雑言したい放題です。
 相模原障がい者施設の殺人事件後、チェさんの心配は更につのります。「朝鮮人を殺してやった」と英雄気取りの人間が現れたらと思うと気の休まる暇はありません。すでに心は深く傷ついています。身体を傷つければ犯罪です。心を傷つけても犯罪です。様ざまなちがいを受け入れて共に生きる、これが人権尊重の第一歩です。桜本の子どもたちはすでにそのことを身につけています。

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