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○ 臨時国会に向けて私の一言

 臨時国会が召集されました。国民の大きな反対の声があったにも関わらず強行採決で戦争法が成立して1年、9月12日開催した教宣部会に出席した皆さんに国会開会にあたっての一言をお願いしました。

だまし討ちは喰わぬ
安保法に続いて憲法改正

 【西多摩・瓦・髙野初雄通信員】9月26日、臨時国会が召集される。安保法の成立から1年が経つが、昨年7月の衆院本会議で可決され、9月19日、参院で可決、安保法が成立するまでの経緯はだまし討ちを食らったようで、今でも釈然としない思いです。
 今年の7月に行なわれた参院選は、18歳選挙権が導入されて初めての国政選挙であること、都知事選が重なったこともあったが、いまいち与野党で争点がかみ合わず、フタを開けてみれば与党の勝利で終わりました。
 それから2カ月、憲法改正に意欲をのぞかせる安倍首相は安保法の本格的な発動も進めています。また、「共謀罪」の創設が「テロ対策」を口実に臨時国会に提出されようとしています。
 選挙が終われば自分のやりたいことを全部押し通そうとする安倍政権、この国会では、昨年のような「だまし討ち」は絶対に行なわないでもらいたいものです。

仕事も賃金も減少
アベノミクス実感なし

 【府中国立・型枠大工・畠山京子通信員】アベノミクス。年齢を重ねるごとに、カタカナ語には理解が薄くなじめなくなってきている。たしか企業の収益がふえると賃上げにつながり、それが消費を拡大させるということだったか。
 しかし家業の型枠大工では実感はない。「やっとの思いで生活している現状はいつになったら解消されるものやら」と若くないつれ合いにつぶやく毎日。年とともに仕事の方法を変えていこうという時期に見積り依頼はたびたび来るが、仕事の依頼は減少しており頭が痛いところ。仕事が減少しているので賃金も減少、おのずと消費も減少ということで、将来への不安からの減少ではない。
 早く経済効果が我が家で実感できる日を期待している。

真剣な国民的議論を
平和とは何か考えよう

 【西東京・内装・白石優通信員】安保法、憲法改正など安倍政権はこれまで多くの政権が避けてきた領域に踏み込んできている。私個人としては日本国民に対して「真の平和とは何かを考えよう」という問題を投げかけたのではないかと考えている。
 北朝鮮が核実験を行ない、尖閣諸島には中国の船が押し寄せている現在、日本はどう対処すべきなのか。アメリカと同盟を結び、守ってもらっているのが現状である裏で、アメリカの沖縄基地に反対する声もある。それぞれの立場の人間がいて、それぞれの意見があるのは当然である。
 日本と世界の平和とは何なのか。その実現のため我われは何をすべきなのか。国民一人ひとりが真剣に考え、議論する時が正に今やってきたのではないかと感じている。

なぜ急ぐTPP批准
政治にもっと関心もとう

 【町田・設計・三塚茂明通信員】私の妹は田舎で農業をしている。米の出荷価格が下落し、人件費が出ないと嘆いている。1年間働いて、農機具の購入費の返済と肥料代で、売り上げがなくなってしまうそうだ。
 アメリカ大統領候補のクリントン氏、トランプ氏はいずれも「TPP」に反対している。最大の理由は、国内の労働者の仕事が減ること。日本ではTPPを批准しようとしている。なぜ日本だけが急いで国会で批准しなければならないのか。
 アメリカの国内問題も日本の問題も同じではないか。日本政府は労働者に冷たい国なのか。それとも日本人があまりにも政治に無関心だから政府から馬鹿にされているのか。「政治に無関心でいられるけど無関係ではない」と誰かが言っていた。

電通が安倍マリオ
政権と結託し世論誘導

 【江戸川・内装・遠藤喜世志通信員】リオ五輪の安倍マリオ、皆さんも記憶に新しいと思います。日本の代理店は電通です。安倍総理のパフォーマンスを演出したのも電通です。そして電通はマスコミ各社に強い影響力があります。安倍総理の露出が多いのもそのためです。国民が強制ワイセツの芸能ニュースに夢中になっている間に、中国の海洋進出、北朝鮮のミサイル発射・核実験など、戦争法成立の言い訳になるようなことが頻発しています。戦争の足音がヒタヒタと近づいています。
 一向に進まない規制緩和を一気に進めてしまい、日本の法律の上にISD条項を設け、日本を売り飛ばしてしまう「TPP」も、甘利の事件の後、全く放送されていません。法律も、憲法もすべてないがしろにする安倍を許してはなりません。

自衛隊員の安全を
国会でしっかり議論せよ

 【町田・配管工・清水健通信員】アベノミクスもTPPも、私のような末端の一労働者にはあまり縁のない話のように思えて、正直のところ興味がない。ただTPPに参加するなら、もっと早い段階で参加表明して、日本に有利な条件での枠組みを構築した方がよかったのではと思う。改憲が参院選での大きな争点かと思っていたが、マスコミではあまり報道されず、話題にならなかった印象だ。選挙の結果は自民党の圧倒的勝利で、連立に頼らずとも憲法改正できる議席数を手にした。今後の安倍政権の動向に注目したい。
 PKO平和維持活動もどこまで原則が守られ自衛隊員の安全が保障されるのかが、不明瞭である中での活動であり、いま一度しっかり国会で議論してもいいのではないか。

声上げ立ち向かおう
継続企む独裁政治許さず

 【豊島・大工・原沢修通信員】この臨時国会の中で一番問題になってる改憲法案では、参議院選挙で与党が3分の2を取り、このまま行けば戦争する国に進んでしまい、またTPPも決まっていき安倍政権の思うままの独裁政治になりかねません。
 その上、まだ継続して首相の椅子を狙っています。今、日本の国のあり方が問われています。一般の市民は平和な世界に育っている中で、この政治に順応してしまい、危機感を持っている人が少ないことが問題になっています。
 こんな政治が進んでいくと本当にどうなってしまうのか。今こそみんなで声をあげて立ち向かわなければなりません。そうすることで日本が平和に向かって進み、明るい未来のある国になります。

平和訴え行動する
中村医師の言葉胸に刻み

 【日野・電気・西村滋雄通信員】以前、NHKで中村哲さんのことをやっていた。中村さんは約20年前からアフガンに医者として入り込み、人びとのために活動してきた人でした。そして今、彼は乾燥した大地に水を引くことをしている。水のないことによって引き起こされる病気、栄養失調を克服するために、根本的な解決をめざしての灌漑事業をやり始めたのです。アメリカなどの銃撃にもあいながらも、アフガンの国土の約2%を小麦、米などができる緑の大地にしました。
 昔、アフガンには春には杏の花が咲き誇る緑の美しい大地が広がっていたのです。ソ連のアフガン侵攻や戦争のために、真っ茶色の大地に変わり果てたのです。中村さんはこう言いました。「緑の大地は人をうるおし、生産に励めば争いは生まない」。
 戦争法ができて1年。きな臭くなりつつある周囲の国ぐにと日本。私はこれらの動きを監視しつつ、中村さんの言葉を忘れないようにして、平和を訴え行動していきたい。

反対集会もっと盛りあげよう

 【三鷹武蔵野・内装・佐渡荘通信員】戦争法が成立してから今まで政治にあまり関心のなった人びとが、戦争法反対の集会に多数参加しました。大学生の団体のシールズ、高校生が主のティーンズ・ソウル、小さい子どもを連れた若いお母さん等等。しかし1年たって、防衛省は南スーダンPKOに派遣される自衛隊員に、安保関連法に基づく駆けつけ警護訓練を開始します。自衛隊員の家族や親、そして自衛隊員本人の気持ちはどんなものなのか。戦争したくて自衛隊に入隊した人はいないのではないか。
 1年たってシールズも解散しましたが、反対集会をもっと盛り上げていかなくてはいけないと思います。

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