建設業ではたらく仲間をサポート

直ちに厚労省へ交渉
話し合い拒否の太社に抗議

札幌勝利判決の報告を受け、厚労省前で旗出し

太平洋セメントは要請拒否で鉄柵を設置

　2月14日、北海道建設アスベスト訴訟の判決が札幌地方裁判所で言い渡され、国の規制権限不行使の責任が断罪されました。建設アスベスト訴訟は東京、福岡、大阪、京都の地裁に続き、国に5連勝となりました。
　翌15日、首都圏建設アスベスト訴訟団は札幌判決を受け、厚労省、国交省を訪れ「5度の敗訴を踏まえ国は控訴を断念し、被害者救済制度創設に動き出すこと」「一人親方にも石綿手帳を作ること」などの交渉を行ないました。
　午後からは不当な対応に終始する被告企業、太平洋セメント（以下、太社）、エーアンドエーマテリアル、クリオン、日東紡績に要請行動、東京土建の仲間は太社へ。しかし太社は一向に話し合いに応じる姿勢を見せないどころか、さらに警備を強化、敷地に入れぬように鉄柵を設置する暴挙に出ました。抗議の声に押されて、総務部と名乗る男が渋々要請書を受け取りました。
　酸素吸入器をつけて参加した原告の伊藤忠男さんは「（太社の対応を目の当たりにして）悔しい」と苦しい息の中で話していました。