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○ 第70回大会参加の感想 次世代の担い手を作ろう

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すべての議案を拍手で採択

 第70回定期大会では、70周年の歴史に学び、建設産業と地域に影響力を持つ組織の増勢・強化、憲法を守り活かして生活向上と建設産業民主化運動の飛躍をおこすため、2日間にわたって議論と討論を行ないました。「組合における後継者対策運動をはじめとした、次世代につなぐ展望について、また建設産業における、現場実態から見た産業民主化の課題をどう加速させるか」など大会参加者の感想を書いていただきました。

法定福利費出して
仕事切れること少ないが

 【豊島・とび・桑山浩司記】私はとび職で、今はハウスメーカーの基礎一式請で、大手だけあって仕事は切れることは少ないですが、単価は決して高いとは言えません。賃上げにはいかに多くの現場をこなすこと、仕事を確保するには決められた金額でメーカーの求める施工をして満足させること、これが現実です。
 相手が個人のお客さんなので法定福利費を請求するのがむずかしいのはわかるのですが、単価があがらない現状、せめて働いている人の必要経費「法定福利費」をだしてくれれば、少しだけ取り分が上がったことになるのでは。
 景気の良い時代を知らない世代としては、再びそのような時代がくればなあといつも思っています。

拡大への想いや悩みを共有

 【練馬・防水・小玉祥子記】常任1年目です。大会でいろいろ学ぶことができました。その中でも住宅デーやボランティア活動を中心に、地域に根差した東京土建をアピールすること、安心安全の信頼を得るためにもリカコの登録運動をすすめること、賃金単価の引き上げには、練馬区でも公契約条例を早期に実現するために仲間を増やし団結することが大事だと感じました。
 分散会では他支部の人たちと意見交換ができ、拡大に対する想いや組合員への呼びかけに苦労しているなど同じ悩みがあることがわかり、勇気づけられました。

魅力のある賃金に
若年労働者担い手確保を

 【小平東村山・建築大工・小平隆男記】私が今感じているのは町場の仕事が極端に少なくなっていることだ。
 町場の工務店は高齢化が進み後継者がない状況に陥っている。そして仕事を大手に持っていかれ仕事が無いという連鎖が起こっている。
 私は本部大会は初めてだが、若年労働者の担い手確保や若年労働者に魅力ある賃金を獲得できる運動を創っていく必要があると思っている。
 社保対担当なので地域の社保協との協力関係を作っていく事が重要だと感じている。
 特定検診と個別健康サポートの前進について悩んでいるが今大会で妙案があれば学んでいきたい。

分散会は貴重
時間が足りない

 【清瀬久留米・電気・尾芦富雄通信員】今回で4回目の参加です。私は思うのですが本大会の後で行なわれる分散会はとても貴重な会議と感じます。どこの分会でも、群役員の成り手不足は悩みの種です。
 群会議での署名やハガキの集まりの悪さ、地域と協力の防災活動の良いところなど活発な意見が出されました。1時間45分では時間が足りない程でした。
 他支部の方との意見交換は大変ためになり参考にしていきます。

都議選は慎重に選ぶ
若者が夢を持てる産業に

 【大田・タイル・森忍記】7月に都議会議員選挙がありますが、昨今のニュースを見ていると就職活動にしか見えずがっかりしてしまいます。
 組合活動で私が一番危惧していることは建設職人の後継者問題です。若者が夢を持って長年の下積みを続けるには仕事の確保はもちろん、賃金を引き上げないと会社や親方に育て上げる事ができません。大手ゼネコンとハウスメーカーばかり肥え太っても職人は育ちません。仕組みを変えて我々の要求を都政や国政に働きかけ、実現するためにも今度の都議選は慎重に選ぼうと思います。大会で改めて意義を確認しました。

横の繋がり大切
青年部で活動中

 【狛江・空調設備・阿部裕二郎記】3年前に法人設立し、狛江支部でお世話になっています。東京土建に入り、すぐに青年部に誘われたのですが、自分自身も「建設に携わる人達との横の繋がりを増やしたい」という意識があったので青年部に入りました。
 今は青年部長を、という話を頂き、支部での各会議に参加し勉強中です。今回の第70回定期大会への参加もお話を頂き、良い勉強になればと思いありがたく参加させて頂きました。
 参加者の多さに驚きましたが、業界の情勢や、目指すべき方向性などを学べました。

矛盾内包しつつ前進を

 【台東・看板・寺山邦裕記】現在、私たち組合員は大変むずかしい立場に立たされていると感じます。労働者として組合活動を行ない、賃金を引き上げていくことと、職人として伝統的な技能を受け継ぎつつ次世代へ橋渡しをすることは両立が大変です。
 社会保険未加入問題でも職人としての立場と経営者としての立場が両立しづらく、本音と建前が交錯し、どのようにしていけば解決できるかわかりません。
 東京土建はこのような矛盾を内包しつつ組合の仲間をふやして前進するしかないのだということ再確認させられました。

仲間って大切だ
組合無関心だった

 【府中国立・配管工・堀越和純記】仕事を独立し東京土建に加入してから15年経ちました。最初は労災保険と確定申告のためだけで加入したので、一切組合の活動には無関心でした。東京土建は保険だけだと思っていました。
 一昨年に地元から離れて一人身になり「この辺りで自分の知り合いがいない」と感じていたとき、初めて分会の新年会に参加しました。これを機に分会長のちょっと強引な推薦もあり、副分会長、支部執行委員とたった1年でなりました。仲間から手伝ってくれと言われ、家のリフォームを手掛けたり、飲み会も増え自分の住む地域の仲間って大切だと思っています。

後継対で提起
餅つきが大成功

 【村山大和・型枠大工・大田穣光記】支部常任になって4、5年。今は後継者対策部長と技術対策部長を兼任しています。
 2016年度の活動で技対では、資格講習を企画し広く呼びかけ一定の成果をおさめてきました。後継対では、青年部、主婦の会等に協力を得てファミリーひろば実行委員会と題し、もちつき大会を開催しました。1回目は100人、2回目は学習制度化委員会も加わり150人に、昨年の3回目は更にまちづくりセンターも加わり200人と参加者を毎年増やしてきました。人手が足りず苦労しましたが、成功することが出来ました。これからも人と人との繋がりを活かした組合活動を育んでいきたいです。

初めて参加した
緊張感に圧倒

 【八王子・とび・黒木砂織記】本部定期大会に新人常任として初めて参加しました。後継者対策部の担当役員になりました。
 会場に入る前から何とも言えない緊張感のある雰囲気で圧倒されました。
 支部役員や主婦の会の活動でいろいろな大会に参加していますが、議事の中でだされた質問や要望は、私には想像がつかない高度な内容でした。
 特に役員さんから書記さんたちの身体を心配しての発言が出たのには、驚き、そして感激しました。記念すべき70回定期大会で勉強することが出来て誇りに思います。

賃金引き上げを
選挙で変えたい

 【中野・塗装・中尾尚子記】初めて定期大会に参加しました。
 建設産業における矛盾が激化していること、世間では公共工事設計労務単価の連続引き上げがあっても、私たちの手元に入っていないこと、法定福利費や安全経費の計上もないことを知りました。大手ゼネコンの利益になっているのでしょうか。許せない。若手の離職率は50%で他産業の2倍近くになっています。原因は低賃金と劣悪な処遇にあると思います。技術、技能に見合う賃金引き上げを実現しなければなりません。
 そこで私たちの要求を実現するため組織の拡大強化を仲間に呼びかけ、今後の選挙で国民の声が届くようにしたいです。

憲法平和守れ
安心安全優先で

 【渋谷・内装・小倉常良記】本日の70周年大会に参加するにあたり、私としては社会保障分野と憲法・平和を守る取り組みを強く、強く進めていってもらいたいと感じました。
 建設業に携わっている人々は決して年収が高くない方が多くいる中、安心して暮らせる社会を形成していく上で国民皆保険制度などの社会保障費を減らされていくことが理解できません。まして防衛費予算を増やして軍拡に進んでいくのは安心安全な生活をめざすのとは真逆な方向を向いていると思います。
 本部としても声高らかに取り組んでいただいて、私個人としても全力で行動していきたいと思います。その先に見える安全安心な暮らしを勝ち取りたいです。

仕事はしっかり
その上で要求だ

 【西東京・内装・白石優通信員】私たちの仕事はお客様に満足してもらった上でその対価を頂く仕事です。日々の努力が大前提です。
 安全と安心施工は当たり前。その時の流行など常にアンテナを張り、向上心を持って仕事に取り組まなければお客様は離れていきます。
 身なりや言動も気にかけなければなりませんし、その後のアフターケアも重要だと思っています。
 それとやるべきこともしっかりやった上で公契約条例や法定福利費も求めることが正攻法だと思います。しかし正攻法で上手く行くほど世の中甘くは無いですよね。

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