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○ 情勢を主体的に切り開こう 第43回幹部学校571人が学ぶ

 6月25日、ベルサール東京日本橋で第43回幹部学校を開催しました。午前中の全体会で「賃金を上げ、公契約条例を制定する交渉力をもつ」をテーマに討論、午後は5分科会と1講座で学習し、参加者は571人でした。

産業民主化で飛躍作る
後継者世代重視し実増めざす

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優れた経験を学びあった幹部学校

 幹部学校の冒頭、学校長あいさつに立った松丸一雄委員長は共謀罪の強行採決の暴挙に屈しないと述べ、国政に影響する都議選への投票を呼びかけるとともに、副委員長を辞して都議選に立候補した朝倉法明さんを応援してほしいと訴えました。また東京土建が憲法とともに70年間、平和を求めて歩み、労働者の権利を守ってきたとして、11月の70周年記念行事を成功させようと述べました。
 開校のあいさつを行なった佐藤豊副委員長は東京土建の歴史を振り返り、状況を打開するため、たたかって学び、学んでたたかっていこうと述べ、戦争ができる国づくりに反対しようと訴えました。
 続いて白滝誠書記長が情勢の特徴と当面の課題を報告しました。まず、安倍首相の改憲発言を断罪し、共謀罪強行採決や森友学園・加計学園問題で安倍政権は追い詰められていると述べ、国民主権と民主主義を取りもどそうと訴えました。また都政の担い手を市民と共同で作っていこうと呼びかけました。運動課題では事業所の仲間を結集させる事業所対策をすすめ、産業民主化運動で飛躍を起こし、1%実増めざす拡大を後継者世代の参加を重視して取り組もうと訴えました。

元請は利益還元せよ
パネリストがともに発言

 パネルディスカッション(討論)はコーディネーターを中村修一専従常任中執が担当し、パネリストに鈴木堂司建政研関西支所理事と高橋健二神奈川県建設労働組合連合会書記次長を招いて行ないました。
 最初にパネリストからの報告で、鈴木理事は主要ゼネコンが2016年の決算で、過去最高益を出した15年よりも大儲けした理由に、「労務費が安定的に推移した」としていることをあげ、利益を賃金・単価にまわさないゼネコンの姿勢を批判。設計労務単価の上昇で企業が利益を上げている実態を宣伝することが有効だと指摘しました。
 高橋書記次長は、社保加入は労働者単位では決着していない、外注化された仲間を直接雇用させようと述べ、また誤った生産性向上はしっかり論破し、週休二日を考慮した工期や単価設定を要求し、建設業法の元請責任を果たさせようと訴えました。
 中村専従常任は公契約条例制定自治体の状況と課題を明らかにし、審議会は組合の財産だと審議会を通じて条例制定を労働協約へ接近させることの重要性を述べました。
 またフロア発言として目黒支部の佐藤忍委員長が全建総連目黒連合で進めてきた公契約条例制定の取り組みを報告。板橋支部の青木勝己賃金対策部長からはゼネコンの3次下請の仲間が勇気をもって元請に直接交渉して、1次下請の法定福利費支払いを是正させた経験を報告しました。

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