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○ 自然の中の木を体感 22期生が飯能・秩父で研修/カレッジ

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東京大学秩父演習林で樹木の多様性を学ぶカレッジ生

 【東京建築カレッジ・吉川新吾記】5月26・27日、東京建築カレッジ第22期生(1年生)の「飯能・秩父宿泊研修」が行なわれました。木造建築の原材料である木が自然の中でどのように育てられ、建材に姿を変え、住宅建築の担い手の元に届くのか、体感する移動教室です。「木造実習をカリキュラムの主軸とする以上は、木のことも学ばせたい」という考えから毎年実施しています。
 後日提出された参加レポートを読むと、今回の研修がカレッジ生の学習意欲を高めていることがよく分かります。例えば、大手ハウスメーカーのリフォーム現場で働く研修生は、「学ぶことより感じることがすごく多かった」と書いた後で、「(ふだんの仕事は)よくわからない材料でほとんどの加工を機械で済ませてしまい、『私は大工です』とは恥ずかしくて言えない。だからカレッジで学ぼうと決めた」と改めて決意を記しました。また、技能競技大会への出場準備中のカレッジ生は「私たちが練習で使う木材が多くの人の手を介して作られ届いていることを知り、気合いが入ります」と書きました。密度の濃い学習に対し「自分の知識不足のせいで理解できないことが多かった。もっと勉強しなければ」と自分自身に言い聞かせるように書いた人もいました。
 この研修では、国内林業の危機的状況も学びました。「林業は自然環境の保全に大きな役割を果たしている。私たちの生活にもつながっている」という指摘や、「農業に比べて輸入反対の運動が弱すぎるのでは」と疑問を投げかけるなど、社会的観点からの感想が目を引きます。今回の飯能・秩父研修は、建築の施工や設計に携わる自分たちが、これから何をしなければならないかということを、考え始めるきっかけを提供したようです。

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