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○ 都議選結果 私はこう見る

潮目が大きく変わった
都民の怒りのマグマが噴出

 自民党が惨敗する一方で、小池百合子都知事が率いる「都民ファーストの会」が圧勝した都議会議員選挙の結果をどう見るか、国政への影響を含めて五十嵐仁・法政大学名誉教授(政治学)に聞きました。

 選挙結果を見ると、9条改憲姿勢や、共謀罪の強行採決、森友・加計学園疑惑などに見られる安倍暴走・逆走政治に厳しい審判が下された。最近では、稲田防衛相の「自衛隊としてお願い」応援演説や、豊田真由子議員による秘書への暴言・暴行などが次々に出てきた。これはひどいし、なんとかしたいという都民の怒りのマグマが噴き出したということだろう。
 「安倍1強」体制の潮目が大きく変わり、そのことが具体的な形で示されたと見ていいのではないか。
 そうした審判を下す手段として、都民ファーストが使われた。共産党や民進党には抵抗があるが、自民党には反省を促したいという人々にとって、手ごろな「非自民・反自民」の受け皿になったのだ。

ぶれない姿勢で野党共闘を

 共産党は、森友・加計疑惑や共謀罪で安倍政権を追及するなど、ぶれない姿勢が評価された。都政でも、知事は「豊洲も築地も」と、どっちつかずの方針だったが、唯一、築地の再整備を主張。築地で働く人々や、築地ブランドを守りたい人々の共感を得たと思う。
 民進党は一時、都議会では壊滅するのではないかとまで言われた。それが、安倍政権のひどさが明らかになる中で、なんとか政権批判票の受け皿の一つになり、踏みとどまったといえる。
 ポピュリズムの嵐の中でも立憲野党の共産・民進は健闘できることを示した。この選挙結果を教訓に、今度は国政で安倍1強体制に対抗し、どうしたら国民の批判・意見を結集する受け皿になれるかを考えるべきだ。解散・総選挙の時期は早まると思う。野党は早期解散に追い込み、いつ選挙があってもいいように準備しておく必要がある。
 仮に都民ファーストが何らかの形で国政に進出した場合、民進党の姿勢が試されるだろう。都議選では少なくない同党候補者が都民ファーストに移った。そういうふうにぐらつけば、国民の信頼を失う。これまで市民と野党の共闘を進めてきた成果も一定あるし、信義もあるはず。野党としてぶれずに筋を通すという点は、共産党に学んだ方がいい。

「反自民」の看板は本物か

 都民ファーストの圧勝は、最近の欧米の選挙などで見られたポピュリズム的な傾向と同じものといえる。既成政党に飽き足らず、不満を抱えている人々。そこに風が吹き、票が集中した。
 だが、風の力で当選した議員たちは今後、都議会でどういう役割を果たすのかが問われる。大阪の維新や名古屋の減税日本などでは問題を起こす新人議員らがいたことを指摘しておく。
 都民ファーストと国政との関係について言えば、本気で安倍政権に対抗するというなら、市民と野党の共闘に加わるべきではないか。野党共闘に対する姿勢は、「反自民」の看板が本物かどうかのリトマス試験紙になるだろう。

自民党には残念だが
当たり前の結果だった

 【八王子・左官事務・小林八洲美通信員】都議選を終わってみれば自民党の大敗でした。当たり前のことと思う。
 「加計ありき」と指示したと騒がれている萩生田副官房長官は分会のBBQ大会、地域住民の運動会や盆踊り等々、浪人中、こまめに顔を出していたが、いつの間に今の地位を得たのだろうか。
 八王子の旧市街地は多くの方が自民党の支持者で、今回の結果は残念だが、「相当に苦戦したよ。前途多難だ」とも言っていました。
 これからは、若い人が活躍して、年金暮しのお年寄りにも安心して暮せる首都東京にふさわしい都政を望みます。八王子で当選した5人の都議には党派を超えて「平和都市宣言」の八王子から平和を守る運動を世界に発信してほしいです。

具体策がなかった
結局小池知事の術中に

 【多摩西部・建築サービス・白倉和行通信員】東京都議会議員選挙が終わった。結果は自民党が無残な姿をさらし大惨敗だった。都民の皆さんは議員の醜態を見過ごしてはおらず、今までのおごり、怠慢をしっかり見ていたのだ。
 しかし、どこか物足りなさを感じる選挙でもあった。演説の中身は国政のことが多く、大躍進の都民ファ―ストの会も議会改革、透明化や待機児童問題などについて具体策がなかったように思われた。他の政党もそうだ。出る話は総理や国会議員の愚かしい話ばかりで都の政策はあまり聞かれなかった。結局小池都知事の術中にはまり、自民も民進も総崩れ、大躍進の緑の風は多くの新人が当選した。今後、謙虚さを忘れず精進してほしいものだ。
 我々の仲間の本部元副委員長の朝倉さんも出馬されたが準備期間が少なかったのか残念な結果だった。次回に期待したい。

説明しない選挙
首相は何を思う

 【豊島・塗装・大嶋清子通信員】7月2日は東京都議会議員選挙の投票日でした。天気も良く家族3人で投票に行きました。
 自民党は加計、森友、共謀罪、9条改悪など多くの問題を国民に説明しないまま選挙になり、結果は良いわけありません。今の安倍首相は何を思い、何を考えているか分かりません。
 高齢者に暮しと福祉を守り、これからの世代には働きやすい環境を用意し、安心して子育てのできることを思います。
 税金の無駄遣いのない、国民の声を聞く、新しい政党に期待しています。

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