建設業ではたらく仲間をサポート

FAX:03-5332-3972 〒169-0074 新宿区北新宿1-8-16【地図
メニュー

[連載] 映画・ビデオ・DVD

第2199号  2017年2月1日号


誰かが私にキスをした/ハンス・カノーザ監督

PHOTO  物語のモチーフワードは「記憶喪失」。アメリカンスクールに通う17歳ナオミ(堀北真希)は、スクールの階段から転落事故に遭い頭部に大怪我をする。事故現場に居合わせたユウジ(松山ケンイチ)は「彼女の恋人だ」といって救急車に乗り込みます。意識はあり、名前も住所も言える。医師は重度の記憶喪失はないだろうと結論づけます。
 しかしユウジが本当に恋人だったのかは思い出せません。ユウジに改めて聞きなおすと「それは嘘です」と聞いて、ナオミは自分がどういう状況なのか理解したのです。
 友人関係を思い出せない。本当の彼氏エースから「君の彼氏は僕だよ」と言われても、相手に合わせるのが精一杯。今は救急車の中で奇想天外の行動をとったユウジのことが気になっていました。
 ナオミは彼氏との関係ばかりでなくサークルで必要とされていて、友達から聞かされる過去の自分に戻ろうと努力をします。ある日ユウジは戸惑って震えているナオミに上着をかけ優しさを見せます。
 一大決心し過去の友人関係にピリオドを打ちユウジと恋仲に発展します。しかし、ユウジはナオミの友人に暴力を振るったり、強引にデートに誘って遅刻しても、謝ったりはしない。「俺って最低だ」。といって涙を流したりしました。
 ナオミは次第に彼が身内にあった過去の不幸によって記憶喪失を伴う精神障害に苦しむ若者だったことを知るのです。ナオミはそうしているうちにすべての記憶が戻るのですが。友人や家族に打ち明けることができず修復できない自分に苦しんでいきます。

> 記事一覧へ戻る

電話:03-5332-3971 FAX:03-5332-3972
〒169-0074 新宿区北新宿1-8-16【地図