2月のニュース
 

2006年2月1日
機関紙「けんせつ」第1809号より

Index

十日町市と長野県栄村に豪雪見舞いを手渡す
東京建築カレッジ開校10周年祝う
アスベスト署名176万突破
「アスベスト基本法」制定こそ国民の声
祝・新宿50周年、八王子35周年
「100万署名」国会へ
全支部参加しボウリング大会
第49回青年部大会告示
第40回主婦の会総会告示
今年も東京土建と一緒にがんばります
使用者側が抵抗し最賃制見直し案まとまらず
1.21集会 まもろう憲法・教育基本法
パゴダの名物おじさん 「歴史を学びなさい」
改憲 日本の若者のいのち アメリカに売り渡すな
世田谷 感動的なアグネスの講演 新春平和のつどい
長編アニメーション「NAGASAKI1945アンゼラスの鐘」
憲法学習会はおまかせ
九条の会中野
杉並市民集会
厚生文化部主催第27回将棋大会開く
大田 「すまいる蓮沼」 組合員、家族にやさしい介護
世田谷もちつき大会
お知らせ どけん共済会の自転車保険継続
台東主婦の会 健康料理教室
長男、次男が主人の後を
僕の宝もの 空手の黒帯
第29回住宅デー活動者会議に90人
第33期「二建」講座 31人の受講生でスタート



豪雪見舞いを手渡す
十日町市と長野県栄村に
高橋・長野県栄村長(中)に見舞金を渡した木下委員長(右)と田口都連書記長(左)
 1月25、26日の両日、全建総連東京都連合会は、一昨年の中越地震に際して「住宅応急修理地震復興ボランティア」を行なった新潟県十日町市と長野県栄村に豪雪見舞金を届けました。このとりくみに、東京土建からは木下委員長 清水書記次長、森川教宣担当書記が参加しました。
 25日は栄村を訪問し、高橋村長に東京都連と東京土建からの災害見舞金を手渡しました。4メートルもの積雪で栄村でも死者2人、負傷者5人。全壊9棟、半壊3棟他一部損壊は多数。正確な被害は春にならなければわからない状況です。今は一段落しているが、例年2月中旬に積雪のピークを迎えるので予断を許さない状況と話していました。
 26日は十日町市役所を訪問。市長は上京中とのことで、収入役と長谷川災害対策課長に地震、水害、豪雪の三つの災害を受けたことへのお見舞いをのべ、見舞金を手渡しました。地元の建築業者が市の要請を受け、社会的使命として「雪下ろし隊」として活躍しているとのことでした。栄村も十日町市も、除雪費用は例年の倍もかかっており、見舞金に心から感謝の言葉をいただきました。

東京建築カレッジ開校10周年祝う
OBも力強くあいさつ
優秀技能者34人を表彰
若い指導員育て次の年へ
【本部・渡辺顕治記】
 東京土建技術研修センターが、職業訓練法人を取得し、池袋北口平和通り商店街で東京建築カレッジを開校して、今年4月で10周年を迎えます。1月18日、これを記念する集会が、センターの新年会をかねて池袋・アカデミーホールを会場にして行ないました。全建総連、東京都連、神奈川県連、東京土建、埼玉・千葉・神奈川三土建の本部からの来賓をはじめ、東京土建各支部から、技術対策委員の方々、センター・カレッジの理事、役員、講師、指導員、OB、事業主、事務局(旧をふくむ)など内外から140人の方々が参加しました。
140人が参加した東京建築カレッジ10周年記念集会
 第一部では、木暮龍彦センター理事長からの主催者あいさつ、越智薫史全建総連技術対策部長、木下勝三郎東京土建本部委員長の来賓あいさつ、藤澤好一学校長の十周年の経緯の報告につづいて、十周年を記念して、各支部から推薦された「優秀技能者」(三十四人)の表彰を行ないました。
 第二部では小林謙二センター講師の乾杯、「わの芸能・楽市楽座」のみなさんによる「南京たますだれ」「獅子舞」。新春の華を添えました。「和太鼓演奏」では三宅島の太鼓がどんと響きました。神奈川県連、千葉、埼玉、神奈川三土建を代表して千葉土建の藤原正昭さん、本部の大田隆樹青年部長、さらに、講師関係から、コンピューター指導・教務運営委員で活躍する執行香織さん、研修生が毎年宿泊研修でお世話になっている飯能・秩父からは清水慶吉棟梁、山中隆太郎棟梁(秩父)が祝いと激励のことばをのべました。α会(OB会)からは役員ほか十人が参加。藤本隆士(1期生)会長が、「話し相手になる後輩をどんどん送り出してほしい」と力強くあいさつしました。
 「優秀技能者」であり、永く指導員としてカレッジ事業に貢献され、今回定年退任する柴定幸(小平)さん、望月勇(西東京)さん、竹村虎雄(目黒)さんが壇上にたち退任の弁をのべました。
 橋本英夫指導員(武蔵野支部委員長)・教務運営委員が、「私たちの仕事には定年はない。今後もそれぞれの持ち場で働き結集してほしい。カレッジも若い指導員を育て今後の十年に向けて歩みだそう」と結びました。
 瀬田宗市副理事長が閉会のあいさつを行ない、α会の柳沢隆さん(2期生)の団結がんばろう!の発声で締めくくられました。
 全体を通してセンター・カレッジのたしかな歩みと事業を支える力の広がりを確かめつつ、今後の抱負を語り合って、新たな決意と団結を固める集会となりました。

アスベスト署名176万突破
東京土建の署名は18万筆こえる
 石綿対策全国連絡会議が昨年10月からとりくんだ「アスベスト基本法制定を求める100万署名」は、176万を超える大きな成功をかちとりました。東京土建はこの中心部隊として、組合員・家族の署名はもとより、共闘団体への協力呼びかけ、駅頭宣伝などにとりくみ、183、356筆の署名を集めました。足立の26、136筆をはじめ江戸川(24、640筆)、江東(14、330筆)、練馬(11、522筆)の4支部が1万を超えました。
 1月25日を中心にした宣伝では「元クボタの社員がかけより、涙ぐんでがんばってと激励」(葛飾)、「組合加入の相談も」(小平)など、各地で激励を受けました。(署名国会提出および全国集会の記事と写真は2面に掲載)

「アスベスト基本法」制定こそ国民の声
救済には遠い内容だ
政府の「新法」きびしく批判
超満員となった日比谷公会堂から国会へ向かう参加者
 「母の無念は私が晴らす」と尼崎から駆けつけた荻野ゆりかさんの母は、平成15年に中皮腫と宣告され翌年の6月に亡くなりました。「家族との穏やかなくらしを奪ったクボタは許せない」とゆりかさんは静かに決意を語ります。
 1月30日午後1時、日比谷公会堂には全国からアスベスト被害の根絶を訴える仲間たちが続々と集まってきました。昨年10月22日に石綿対策全国連絡会議が呼びかけたアスベストの全面禁止と被害者と家族への全面的な補償を求める「アスベスト基本法」の制定を求める100万署名達成・国民決起集会は、2300人を超える参加者で会場があふれました。
 集会は、東京土建アスベスト対策本部が作詞・作曲した「アスベストバスターズ」のコーラスで開幕し、主催者を代表して全建総連の佐藤書記長が「私たちがとりくんだ100万署名が、わずかな期間に目標を大きく突破して176万筆を越えたということに、全国の大きな関心と怒りの強さが示されている。今検討されているアスベスト新法では、わずかな一時金や手当で救済するという、『お上のお恵みで我慢せよ』というものだ」と、政府と企業の対応を強く批判しました。
 集会では各界からの連帯と激励、全国の被害者の実態などを交流して、ノン・アスベスト社会の実現を誓って、国会請願デモを行ないました。

祝・新宿50周年、八王子35周年
全力で頑張る決意
40年以上の仲間を表彰
40年以上の組合員74人を表彰した新宿支部の50周年式典
【新宿・書記・秋元恵子通信員】
 新宿支部は1月22日、新宿ワシントンホテルで200人を超える参加者で支部創立50周年記念式典および祝賀会を開催しました。
 記念式典で、加藤行夫執行委員長は「これからも地域と他団体から信頼される組織作りをめざし、全力でがんばります」とあいさつ。相沢信仁書記長からは創立当時の様子から現在にいたる、支部のたたかいのあゆみを報告。
 40年以上の組合歴を持つ永年組合員74人の表彰式の後、歴代の委員長を紹介。3代目の西山幸男さんよりあいさつがなされました。
 2部は、全建総連をはじめ、東京土建本部、各支部からのご出席と、地域からは友好団体やお世話になっている政党の議員も多数参加され、祝辞をいただきました。
 組合員からは謡曲や舞踊など、さまざまなアトラクションも披露され、なごやかな雰囲気の中で、前進を固めあう歴史に残る一日となりました。
17人を功労者表彰
支部建設の前進を誓う
拡大競争に勝ち鏡開きをする八王子
【八王子・書記・渡辺基通信員】
 八王子支部は1月21日、八王子労政会館で「支部三十五周年記念式典」を行ない、記念式典では小出委員長のあいさつで始まり、佐藤書記長より支部35年のあゆみについて報告がありました。
 来賓は木暮本部副委員長をはじめ、安藤多摩稲城支部委員長、斉藤多摩西部支部委員長、地域団体や都議会議員から祝辞をいただきました。
 表彰では各分会から推薦をうけた17人が寺岡実行委員長から紹介され、代表して由木分会の阿久津徳広さんが表彰をうけました。
 第二部の旗開きでは、昨年秋の拡大月間で町田支部との拡大競争に勝利した酒樽を鏡割り、勝利の酒を味わいました。日野支部の奈良書記長、町田支部の岡田委員長をはじめ多くの来賓からあいさつをいただいた後、マジックショーが行なわれ、拍手喝采でした。最後に寺岡実行委員長から「40周年に向けて大きな八王子支部を建設しよう」との呼びかけがありました。

「100万署名」国会へ
 1月23日、衆議院第二議員会館には146万1730筆(東京土建15万筆)の署名が入ったダンボール箱が積まれる中、石綿対策全国連絡会議主催の「100万署名達成。なくせアスベスト被害国会緊急集会」が約200人の参加で開催。
 古谷事務局長が「署名運動がわずか3ヵ月で目標を大きくこえた。アスベストのない社会を国民が望んでいる結果」と強調。医師の名取雄司中皮腫・じん肺・アスベストセンター代表が主催者あいさつしました。夫をアスベスト性肺がんで亡くした東京土建の浅野初枝さんは「多くの被害者が労災認定を受けられるように」と訴えました。

全支部参加しボウリング大会
個人優勝は及川庄治さん(目黒)
団体優勝に輝いた調布支部緑ヶ丘分会の仲間
 1月29日に本部後継者対策部主催のボウリング大会を開催。大会は、昨年に続いて二回目です。支部予選で優勝した18チームをはじめ全支部と国保組合、どけん共済会・前進座も含め40チームが応援団を含めて270人を超える参加者で成功しました。
 午前中から優勝めざして練習に励むチームや子どもづれで和気あいあいのチームなども、ゲーム中はストライクが出るたびに大きな歓声もあがり応援団も含め参加者みんなで交流を深めました。
 ゲーム終了後、野部後継者対策部長の「これからも若い世代を含め全世代の協力のもと組合活動を前進させていきましょう」とのあいさつを受け表彰式、懇親会を開催しました。
団体の部
優勝 調布支部緑ヶ丘分会
二位 武蔵野支部関前分会
三位 杉並支部成浜分会
個人の部
優勝 目黒・及川庄治
二位 調布・七木田正見
三位 武蔵野・中村二三夫の皆さんでした。

第49回青年部大会告示
 東京土建一般労働組合・青年部第49回定期大会を規約第14条に基づき、先の日程で開催します。
 日時 2006年2月26日(日)午前9時50分開会。(9時30分開場)
 会場 フォーラムエイト(渋谷)
 代議員 本部四役・本部執行委員・基礎代議員・比例定数代議員 ※代議員数は1月1日登録人員に基づき、1月の本部執行委員会で確認し案内します。
  2006年1月20日
東京土建一般労働組合・青年部部長 大田隆樹

第40回主婦の会総会告示
 東京土建本部主婦の会は、第40回総会を、規約第8条の規定に基づき、次のように開催することを告示します。
 日時 2006年2月26日(日)午前10時開会(開場9時30分)
 会場 日本教育会館
 参加対象 本部主婦の会役員。総会の代議員は各支部157人に1人の割合で選出。(最低2人を基礎保障とします)。
 また、本・支部主婦の会担当役員と担当書記も参加対象とします。
 東京土建一般労働組合・主婦の会
  会長 佐々木富江

今年も東京土建と一緒にがんばります
 小泉政権が誕生して5年、自民党、公明党という与党からも「改革には光もあるが陰もある」などの小泉構造改革への不協和音が聞かれます。今号と次号、2006年のたたかいの課題と決意を共闘団体から寄せてもらいます。
東京地方労働組合評議会 事務局長 高畠素昭
公務、民間力をあわせて
春闘勝利し増税阻止
働く者へのイジメ許さず
政府・企業とたたかいぬく
 2006年春闘は、小泉「構造改革」の「小さい政府」に対して正面からたたかっていくものとして、国民春闘共闘や東京春闘共闘では位置づけ、その構えをつくってきました。ところが、昨年末の耐震偽装事件やライブドアの証券取引法違反事件、さらに発足した郵政民営化に向けた準備企画会社「日本郵政」の西川社長が郵貯・簡保の拡大を言い出すなど、小泉構造改革の行き着く先がどんなことをまねくかという結果が次々に明らかになってきました。
 いずれの事件も「小さな政府」の特徴である「官から民へ」や、「規制緩和」が最大限の利益追求に走り始め、安全を無視し、法規違反もいとわないというところまで行き着いてしまうということでした。職場でも、さまざまなイジメが横行し、精神疾患が増え続けています。また、非正規労働者の増加は、低賃金を当たり前のようにし、とりわけ青年の間では年収200万円以下の労働者も増え続けています。2006年春闘は、こうしたさまざまな企業の反社会的な行為を改善させるたたかいでもあり、企業の社会的責任(CSR)を追及し、賃金闘争とともに職場の民主化のたたかいを重視してとりくんでいきます。

格段に少ない日本の公務員
 また、「小さな政府」は、公務員に対して攻撃を集中し始めました。大阪市の例を全国の典型のように報道したり、役所のロビーなどで寝ている労働者を写真にとって毎週、毎週流す週刊誌などで、公務員が余っているかのように宣伝を続け、給与削減とともに、ついに5%人員削減の方向を打ち出すなどしました。日本の公務員は人口1、000人あたりに対して35人、フランスの100人、アメリカの80人、イギリスの73人などとくらべても格段に少ないのが現状です。2006年春闘は、公務と民間の労働者が力を合わせて、こうした動きをくい止めていきます。
 同時に定率減税の全廃、07年以降の消費税の増税やサラリーマン増税、医療改悪に反対し、そして「構造改革」の総仕上げといわれる憲法九条の改悪阻止へ東京地評の総力をあげます。東京地評の中軸組合である東京土建のみなさんと一緒に、今年の06春闘を悔いのないようにたたかっていきたいと思います。
東京社会保障推進協議会 事務局次長 成平正英
医療制度改悪阻止へ
強硬な受診抑制政策
高齢者に負担増強いる
医療制度の改革のターゲットは高齢者。政府の改悪案が強行されれば大幅な負担増で十分な治療を受けられない老人が増えることは必至である。
 政府は財界の意向に応え社会保障の総改悪を強硬に押し進めています。04年は年金改悪、05年は介護保険法の改悪、障害者自立支援法の成立、そしていよいよ医療制度の改悪を06年通常国会に提出してきます。
 医療制度改悪の主な内容は、(1)75歳以上対象の新保険を創設し保険料を徴収する。(2)医療費の患者窓口負担は、70〜74歳は2割負担、75歳以上は1割負担、70歳以上の高所得者(夫婦で年収621万以上)は3割負担とする。(3)国民健康保険・政府管掌健康保険・健康保険組合を08年度に都道府県単位に再編・統合する。(4)国・都道府県で医療費適正化計画を策定し、目標を達成できなかった自治体には、高齢者医療制度への都道府県負担を検討。(5)70歳以上の長期入院者の食費・居住費を保険外に。(6)診療報酬の引き下げ、薬価・保険医療材料価格の引き下げ、混合診療を解禁(保険診療と保険外診療を組み合わせる医療)。(7)少子化対策として出産一時金を30万円から35万円に、乳幼児に対し現行3歳未満2割負担を義務教育就学前に。(8)高額療養費の自己負担額引き上げ(現行は平均月収の25%をボーナスを含めた総報酬を月収に換算した平均の25%に)。(9)風邪や腹痛など軽費の医療は保険外になどです。

国民皆保険も崩壊していく
 この医療制度改悪案は
(1)医療費を削減するため、受診抑制を強く押し出すものとなっている。
(2)特に高齢者に強く負担をさせるものとなっている。年金で生活している高齢者は介護保険料のアップと高齢者健康保険料の負担で生活がさらにきびしくなる。病気をすれば、まさに生活破壊となる。
(3)国民全体に負担を押しつけるものとなっている。
(4)国民皆保険制度を崩していくものとなっている。
 先に行なわれた総選挙で自民党が圧勝し、衆議院では与党が三分の二を超えています。
 しかし、今までにない大宣伝行動、学習会、諸団体への要請行動、大署名運動、全自治体への請願・陳情など国民的世論となる運動にしていけば医療制度改悪を阻止し、土建国保を守っていく展望も開けてきます。
 また、こういった運動が財界中心の政治から国民本位の政治への転換につながっていくことはまちがいありません。みんなで大いに奮闘しようではありませんか。

使用者側が抵抗し最賃制見直し案まとまらず
 厚生労働省内で進められてきた最低賃金制度の見直し作業がとん座した。使用者側委員が見直し案取りまとめに反対したため。今国会への法案提出はなくなった。
 最賃制度見直しは、同省の労働政策審議会労働条件分科会最低賃金部会で審議されてきた。昨年12月には公益委員の「試案」が示され、通常国会への法案提出をにらんで取りまとめ作業に入っていた。
 試案は、現行産別最賃を最賃法から除外して、別の法律にもとづく「職種別設定賃金」に衣替えすることを打ち出した。一方で地域別最賃は、生活保護基準との整合性などを考慮し、罰則強化を含めて実効性を高めると提起。労働側は実効性確保を大前提として試案の方向に理解を示した。
 使用者側は「産別最賃をなくしても(職種別設定賃金があるのでは)地域別最賃に屋上屋を重ねるもの」「職種別設定賃金の詳細が不明では賛成できない」「地域別最賃と生活保護費との整合性には反対」などの見解を表明していた。
 一月十九日の最賃部会でも使用者側委員が試案の出した方向に賛成しなかったため、部会としての合意は得られず、今通常国会への法案提出は断念した。

1.21集会 まもろう憲法・教育基本法
子ども大切にする教育を
地域、職場、学校現場から報告
大雪の中2000人が参加した1.21集会
 東京地評や東京都教職員組合などの労組や団体、個人でつくる実行委員会が1月21日日比谷公会堂で「まもろう憲法!ゆるすな教育基本法の改悪を!東京集会」を開催、大雪の中2千人が参加しました。
 実行委員会代表の浜林正夫さんが主催者あいさつし「現行の憲法、教育基本法を徹底させることで民主社会が実現される」と強調しました。
 経済同友会終身幹事の品川正治さんが「戦争、人間そして憲法九条」と題して講演。(要旨下段)続いて地域、職場から学校現場から報告がありました。
 戦争の語り部活動にとりくむ退職者の会、防衛機密をもらさない誓約書に署名させられる石川島播磨重工業の労働者、日の丸・君が代不当処分撤回を求める被処分者の会、杉並の教育を考えるみんなの会などが、力をあわせて憲法、教育基本法を守ろうと発言。
 都教組の中山伸委員長は、「子どもを人間として大切にする教育を断固として追求していきます」と決意をのべました。田中隆弁護士の「いまこそ民衆の出番」の締めくくりの発言で閉会しました。
品川正治さん
九条は武力紛争の抑止力
【品川正治さんの講演要旨】
 私は旧制三高在学中に召集され、三週間ほどで北支(現在の中国北部)戦線に送られた。
一九四六年に復員。二度と戦争をしないと国家が宣言し、国民主権という形で国民に力が与えられた憲法草案を見た時、これ以上のものはないと感激した。
 人々は不戦を決意したものだが、この国の支配層は一度たりともそのような決意をしたことがない。ここにこの国の最大のねじれがある。
 憲法九条は理想主義だろうか。私は決してそうは思わない。地域間や民族間の対立による争いをなくすのは容易ではないが、そうした紛争を武力で解決するのはやめようというのが、憲法の立場だ。
 世界は今も戦争を起こそうとする力で満ち満ちている。石油やウラン、ダイヤなどを産出するアフリカの貧しい地域では、必ずといっていいほど紛争が起きる。国際的大資本を背景にした武器商人が入り込み、武力紛争となる。戦争を請け負うビジネスもある。国内統治に失敗した政権があおるゆがんたナショナリズムもそうした力のひとつだ。
 国連など外交による力も必ずしも戦争を止めるものではない。戦争をする外交もある。だからこそ、絶えず発生する紛争を武力で解決すべきではないとする憲法九条は、武力紛争に対する最大の抑止力となりうるのである。
 しかし、この旗印を守っているのは国民で、旗はボロボロになってしまっているのが実情だ。
 
 米国が最も利用しているのは、大西洋(側)における米英同盟。英国はイラク戦争に最も協力した。太平洋(側)について日米安保を動員しようというのが、現在進められている米軍再編だ。
 「憲法第九条二項が変っても自衛隊を米国の戦争のために使うことはない」とする考え方は、米国を甘く見ているか利用しようとしているとしかみえない。
 もし日本が改憲すれば、日中関係が変わり、アジアが変わる。米国の世界戦略も変わるだろう。影響はベルリンの壁崩壊どころの騒ぎではないかもしれない。
 憲法を擁護することは現状を維持するためでは決してない。改憲の黒幕が米国であることを知れば、人々は小泉首相のワンフレーズ政治にだまされることはないのではないだろうか。(連合)

パゴダの名物おじさん 「歴史を学びなさい」
【足立・書記・浅野昌広記】
 今年も3月1日が近づいてきた。日本ではただの平日だが、お隣りの韓国では3・1節という祝日だ。
 日本の植民地になって9年目の1919年3月1日、その圧制に耐えかねた民衆がソウル市内のパゴダ公園に集まり、独立宣言文を読み上げ「独立万歳!」を叫びデモ運動を始めた。運動は朝鮮全土に爆発的に広まり当時の人口の10%にあたる2百万人が参加したという。結果的に日本は官憲による大弾圧で鎮圧するまで一年を要したという。
 私がソウルに語学留学した1996年3月1日に何か特別な体験をした記憶はないが、初めてパゴダ公園を訪れたときのことは今も忘れない。韓国の友人と何気なく入ったパゴダ公園は老人の社交場としてたくさんの老人がくつろいでいた。ぶらぶら散策している私たちの横にピタッと一人のおじいさんがついてくる。老人は入口から私たちをマークしていたようだ。その老人は日本語で「日本人ですか」といい、ハイと答える間もなく公園の歴史や3・1独立運動の話を始めた。話が長くなると悟った友人は韓国語で老人に何かを話しかけると片方が韓国人だという事実に老人は少し驚いたが、大きくうなずき私に一言「歴史を学びなさい」と微笑み去っていった。
 もう10年も前のことだ。今、その名物パゴダおじさんたちは訪れる日本人の多さに対応できずあまり見かけなくなったらしい。最近の日本の外交ニュースを見るたびあの老人が言った「歴史を学べ」つまり〈アジアの近現代史を学べ〉という言葉が痛烈によみがえる。

改憲 日本の若者のいのち アメリカに売り渡すな
建設人・九条の会が憲法学習会
上田耕一郎さん講演
「自民党憲法草案を斬る」
【本部・関根和夫記】
 1月23日、「建設人・九条の会」と「九条の会・建築とまちづくりネットワーク」共催による「憲法問題学習会」をエデュカス・東京で開催。参加者は70人でした。上田耕一郎さん(元参議院議員)が「自民党憲法草案を斬る」と題して講演を行ないました。学習会に先立ち、建設人・九条の会の荒井春男さんは、自民党の新憲法草案に腰を据えて対応するために、大いに学びあいましょうとあいさつしました。
熱演する上田耕一郎さん
小泉政権は米国のいいなり
 上田さんは、現行憲法と対比して自民党憲法草案の問題点を指摘しました。はじめに、憲法を変えるという動きは、国民の要求ではない。自民党などの改憲の背後に、アメリカの押しつけがあることを示しました。
 改憲の一番の中心は、日本の若い人のいのちをアメリカに売り渡すことです。アメリカのいうとおりの軍隊にしようということです。現憲法前文は3千万人もの人びとを殺した反省がある。その反省をとることは、あの戦争は正しかったということになる。
 先のアーミテージ(元米国国務副長官)レポートでは『集団的自衛権を禁じていることが両国の同盟協力を制約している』(2000年10月)とのべ、9条を改悪し同盟国の米国と共同で紛争地への自衛隊派兵の合法化を迫っています。構造改革を叫んでいる小泉政権は、こうしたアメリカのいいなりです。
 自民党など与党は、昨年の衆院選で3分の2の議席を勝ちとったことから、一気呵成に改憲へ突き進む動きを強めています。草案はこうした流れのなかで検討されています。

自衛軍規定や権利を責務に
 自民党憲法草案の危険な3つの点は、(1)憲法9条2項の削除と「自衛軍」規定、(2)12条、国民の「権利」を「責務」に変える。「公共の福祉」の公共を「公益及び公の秩序」に変える。(3)96条の改定で憲法改正手続きのハードルを下げる。この他、20条・信教の自由を修正し、首相の靖国神社参拝を合法にする。64条・政党条項を新設し、政党活動の規制をはかるねらい。地方自治については、91〜94条に新設の項を入れて、国の決定権は保持するものの国の行政から生活関連部分は切りすて、その財政負担を含め地方自体に押しつけるなど、自民党憲法草案は9条の他にも国民生活に大きく影響する改悪をねらっています。

平和憲法一点で最大の運動を
 改憲の動きと同時進行に米軍再編案がだされています。
 これに対して各自治体からいっせいに基地移転・増強反対の動きが強まっています。世論調査では憲法改正支持は過半数ですが、9条の「改正」反対は6割強、賛成は3割です。改憲発議は自民・民主の共同発議や、国民投票に耐えうるかなど、改憲勢力の超すべきハードルが険(けわ)しいのも現実です。
 9条の会は全国で4千を超えています。平和・憲法の一点で、労働組合をはじめ民主団体と戦後最大の運動に広げようではありませんか。

世田谷
感動的なアグネスの講演 新春平和のつどい
アグネスの講演は大好評
【世田谷・ビルメン・江沢とり記】
 1月21日世田谷区民会館ホールで実行委員会主催の「06新春平和のつどい講演会」を、アグネス・チャンさんを迎えて開催しました。
 雪で心配された出足も、開会時にはほぼ満員。主催者を代表して区職労委員長の中村さんは「戦後60年、しかし戦争は遠い昔のことではありません。戦争体験者は、その無念さが今でも心の中によぎっているのではないでしょうか。平和であるために、改めて考えていきたい」とあいさつ。
 アグネスは「みんな地球に生きるひと」と題して講演しました。
 アグネスは「平和を守っていく国、日本人から仲間として認められたことは本当にラッキーなことでした」と話しました。
 98年日本ユニセス大使に任命され、イラクやカンボジアなど内戦による飢餓世帯を取材、傷ついた子どもたちと接し、どうすればこの子どもたちを救うことができるのか、感動的に語ってくれました。
 最後に「私は歌手です」と、歌で締めくくってくれました。聞く人の心を一つにする本当にすばらしい講演でした。

長編アニメーション「NAGASAKI1945アンゼラスの鐘」
有原誠治監督が舞台あいさつ
秋月医師のように原爆ときちんと向きあおう
「アンゼラスの鐘」の一場面
有原監督
 被爆60周年を迎えた2005年9月、長崎被爆の実相を改めて世界に伝えようとの願いを込めて、全国の製作募集運動に支えられて長編アニメーション「NAGASAKI1945アンゼラスの鐘」(有原誠治監督)が完成しました。
 作品は、長崎の浦上第一病院で被爆した青年医師秋月辰一郎たちが、病室も器具も薬もない焼けただれた病院で被爆者の救済に苦闘する姿を描き、核兵器の残虐性を際立たせ、無惨な原子野から今日の平和な社会が生まれたことをわかりやすく、感動的に描いています。
 1月24日中野ゼロホールで映画上映後、有原誠治監督は次のようにあいさつしました。
 アニメは、子どもたちに強く訴える力をもっています。ぼくがアニメの世界に入って先輩に教わったのは、戦前はフクチャンとかノラクロがそうでしたが、子どもたちが戦争にあこがれるものをつくったのです。
 その結果がどういうことになったかというと、中国で1千万人をこす人びとが殺された。そういうことが2度とくりかえされないように、と教わりました。
 昨年は戦後60年で、平和のためにアニメの力を生かして何かつくるべきではないか、と思いました。
 広島は原爆を一番初めに落とされた町で、原爆ドームもあってイメージをもちやすいのですが、長崎はどうかと考えているうちに秋月辰一郎医師の本と出会いこれを題材にしよう、と思いました。
 被爆体験を語るお医者さんの視野が広いのです。被爆後一見元気そうだった人の髪がぬけ、紫班(しはん)がでて亡くなっていく人がたくさんでます。なぜなんだろう。薬や機材のない中で、医師として何もできない。当時は放射線の影響もよくわからない。今のイラクでもそうですね。60年前の話ですけど、けっして古い話ではないと思います。
 秋月先生と一緒に、私たちは原爆ときちんと向きあうことが大切だと思います。
 上映運動へのご協力を、お願いいたします。

上映会のお知らせ
 3月11日 清瀬市コロポックルセンター
 3月15日 文京シビック小ホール
 4月5日  西国分寺いずみホール

憲法学習会はおまかせ
58人の支部講師誕生
本部会館で行なった講師養成講座
 東京土建は、日本を戦争する国へと作り変えようとする憲法改悪の動きに対して、草の根から平和憲法、とりわけ9条の改悪は絶対に許さないという世論を作り出すために「憲法学習会」講師養成講座を1月22日と29日の2回本部で開催しました。
 講師は、代々木総合法律事務所の鷲見賢一郎弁護士が、日本国憲法の誕生とその経緯をくわしく説き起こし、特にアメリカの「押しつけ憲法」論には根拠がなく、「戦争放棄」「国民主権」、それまで絶対主義的であった天皇の「象徴制」などは圧倒的な国民に歓迎されました。あえて押しつけというならば「国体護持」に執着する反動支配層に対して、人権・民主主義の貫徹の立場から国民世論で包囲し、押しつけたものだ、と明快な批判を加え、昨年10月発表された自民党「新憲法草案」がねらう軍事大国化の完成を許さない運動の構築を呼びかけ、たっぷりと1日5時間半の講演を行ないました。
 受講者は、支部の常任執行委員を中心に今後、分会・群での草の根憲法学習会の講師をつとめていただく仲間で、2日間でのべ58人が受講しました。
 「憲法九条があったからこそ60年間平和でこれたのに」と語る東村山支部の広田隆雄(大工)さんは、「戦前と戦後の境目に自分たちは生まれ、生きのびた。忘れかけた記憶を呼び戻し、先哲の教えを受けながら、戦争を知らない世代に、非人間的な暗黒の時代を繰り返してはならない、と語り伝えていきたい」と受講後の感想をのべています。

九条の会中野
 澤地久枝、渡辺治、新谷のり子さんが語り、歌います。
とき 3月10日午後6時30分
会場 中野ゼロホール
入場料 千円

杉並市民集会
 池田香代子、伊藤美好さんの対談、芝居「杉並教科書物語」、定塚才恵子さんの歌。
とき 3月10日午後7時
会場 セシオン杉並ホール
資料費 500円

島朗8段、斎田晴子女流4段迎え
厚生文化部主催第27回将棋大会開く
各支部の強豪が腕を競いました
【本部厚生文化部・鈴木康弘記】
 1月22日、本部会館で第27回将棋大会を行ない、昨年を上回る17支部55人の組合員、家族が参加しました。
 午前9時からの開会式に続き、参加者はA級からD級に分かれ4回戦を行ない、午後3時近くまで熱戦を繰り広げました。
 この大会は日本将棋連盟の島朗八段、斎田晴子女流4段から直接指導が受けられることでも好評を得ています。この日も対局を終った参加者は島、斎田両先生と対局し、棋力認定を受け、斎田先生が作った詰将棋にも解答を寄せていました。
 対局後、表彰式、お楽しみ抽選会、島先生の講評を受けて大会を終了しました。
 各級、団体戦(3人1チーム)の入賞は以下のとおりです。(敬称略)
A級
第一位 山口淳市(江東)
第二位 杉本俊雄(杉並)
第三位 加藤信吾(江東)
B級
第一位 飯野誠一(西多摩)
第二位 広沢栄二(杉並)
第三位 島崎強(西東京)
C級
第一位 佐竹俊彦(東村山)
第二位 氏福梨乃(杉並)
第三位 相馬行志(東村山)
D級
第一位 大竹洋之(小平)
第二位 熊谷邦彦(文京)
第三位 坂本香(葛飾)
団体戦
第一位 江東支部チーム
第二位 杉並支部Aチーム
第三位 がんばるぞチーム
(東村山)

【A級第一位・山口淳市さん談】東京土建将棋大会には初めて参加させていただきました。江東支部は昨年も優勝したということで、なんとか力になればという思いで指しました。有名なプロの棋士の方が毎年参加されている事に大変驚き、貴重な体験をさせていただきました。機会があれば、次回も参加させていただきたいです。

大田
「すまいる蓮沼」 組合員、家族にやさしい介護
お出かけが一番の楽しみです
【大田すまいる蓮沼生活相談員・若月亜文さん談】
 「すまいる蓮沼」が都の認可を受けて通所介護サービスを始めてまる3年になりました。
 一昨年11月入浴サービスを開始し、1、2階の併用利用など、第2段階に進んでいます。利用状況は04年11月以降は月平均40件以上、1日11人から16人に増加しています。
 昨年から訪問介護も始めています。お出かけでは、バーベキューや品川水族館に行くことができ、施設内ではナンテンの枯れ木にスプレーをかけてクリスマスツリーを作成、拾ってきた松ぼっくりで松飾も作り、とても喜ばれました。利用者の増加にともない、お出かけで車いすを押す人、歩行する利用者に付き添う人が必要で、ボランティアさんを頼まないとむりな状況です。これらに対応していくことが現在の課題になっています。
 組合員、家族が「すまいる蓮沼」を利用した場合、介護保険利用料の一割負担分は支部互助制度・家族介護支援金として支給されます。

世田谷もちつき大会
ボロ市のお客が400人も
【世田谷・内装・中村賢作記】
 1月15日、世田谷支部のもちつき大会を午前10時から午後2時まで行ないました。
 当日はボロ市も開催されており、かなりの人が集まるのでは、と不安を抱きながらスタート。
 一時間後急激に人が集まりだし、用意していた食材は次から次へとなくなり始めました。時計の針が11時45分をさした頃「フランクがない。焼き鳥がなくなりそうだ。飲み物がないよ」の声。急きょ買い出しに行ってもらい、その間つきたてのおもち、主婦の会の作った豚汁、水餃子等でしのいでおりました。
 買い出しのみなさんが戻ってくると具材を奪うように取り、フル稼働でみなさんがんばりました。終了時間を15分くらい残して食材が完全になくなり終了となりました。
 来場者は約400人で、成功させることができました。

お知らせ
どけん共済会の自転車保険継続
 自転車保険の継続の時期となりました。変更がない方は自動継続となりますので、手続きは必要ありません。(ただし、口座振替依頼書を提出していない方は必ず提出してください)それ以外の方で
(1) 口座振替先の変更がある方は口座振替依頼書と印鑑(銀行届出印)が必要。
(2) 継続しない方は組合事務所に印鑑をお持ちください。(手続きしないと自動継続となります)
 前記(1)(2)の方は自転車保険の変更は3月10日までに組合事務所で手続きをしてください。なお、今年度の保険料引き落としは6月12日に変更となりますのでご注意ください。

台東主婦の会 健康料理教室
作って食べて健康に
【台東・主婦・香取恵美子記】
 1月27日台東支部主婦の会は、台東保健所調理室で「作って、食べて、健康に」と19人の会員が栄養士さんの指導で鶏の南蛮漬け、青菜とひじきのゴマあえ、きのこ汁を作りました。
 みなさんの感想は、「500カロリーの目安がわかった」「塩分に注意しなければ」「今晩さっそく主人に作ってあげる」「だしと具だくさんの味噌汁で塩分を減らすことができる」「鶏の南蛮漬けは初めて。わが家のレシピにとりいれます」とみなさん大好評でした。
 家庭では、主食、主菜、副菜の3つのグループを組みあわせ、バランスよく献立を作りましょう。健康な家族は食事から。主婦はがんばります。

長男、次男が主人の後を
【中野・主婦・長友生子さん談】
 主人は典型的な九州男児。亭主関白で「黙ってオレについてこい」というタイプ。でも最近はだいぶ丸くなったかな。無口なのは変わらずで、お酒も家でビールを少し飲んで寝てしまいます。
 そんな主人は、昔から子どもたちと一緒に外に出かけることが大好き。子どもが小さいころは河川敷でモトクロスをやり、今でも家族で出かけるのは変りありません。
 長男はいま21歳です。塗装専門学校をでて主人と同じ道を歩み始めています。仕事の後を継げといったことは一度もなかったのですが、やはり主人の背中をみて育った子どもたち。
 子どもが塗装の道を決意した時は、主人もやはりうれしかったようです。次男もいま同じ塗装の学校に通っています。いつまでも健康な主人でいてほしいです。

僕の宝もの 空手の黒帯
【渋谷・大工・小倉常良記】
 僕の宝ものというか大切なものはいっぱいありますが、その中でも空手の黒帯はとても大切な宝ものです。(写真)
 今から5年前に黒帯を得るための初段の試験の時、その3週間前に子どもが生まれるのでそちらにかかりっきりで、練習も十分できませんでした。
 試験日までの残り一週間は、かなりがんばって練習しました。そのかいあって初段をいただき、晴れて黒帯を手にすることができました。今でもその時の緊張をおぼえています。
 今はこの帯を締め続けてこすれて黒から白になるくらいになりたいです。

第29回住宅デー活動者会議に90人
1500件の住宅相談めざす
地域との信頼再構築
「安全・安心なまちづくり」へ
 来年は東京土建結成60周年、1978年に始まった住宅デーも歴史的な第30回を迎えます。1月26日、本部会館で第29回住宅デー(6月25日)の活動者会議を行ない、全支部から合計90人が参加しました。構造計算書偽造事件、悪質リフォーム業者の詐欺行為、アスベスト・震災への関心が広がっている中で準備していきます。
仕事確保に全力上げる意思統一も
 「地元に暮らし、地元で働く、地元の仕事に責任をもった」私たちが、顔の見える活動、技術・技能を生かした多彩な企画で地域住民との信頼関係の再構築をめざして住宅デーを成功させよう。「安全・安心なまちづくり」のために簡易耐震診断やリフォーム相談、家具転倒防止金具取付ボランティアなど地域活動を前進させようと提案。
 第29回住宅デーでは、組合員・家族の参加を組織人数の20%以上、来場者数を組織人数(12万5千人)以上、住宅相談件数を全都で1500件を目標に準備をめざそうと基本方針を確認しました。
 日本住宅リフォーム研究所長の石原孝司さんが「住宅リフォーム市場の展望と営業対策」と題して講演しました。「住宅市場は2007年以降、1千万人ともいわれる団塊の世代を中心に完全に新築から建替えとリフォームに市場は変化していく。既存の住宅メーカーも営業力と顧客リストを持っているのでリフォーム市場に必ず参入してくる。地域に根ざしたみなさんが、勉強し、宣伝し、本気で取り組むなら相当数のお客さんが地元の業者を選ぶ」と強調しました。
 府中国立支部、村山大和支部、江戸川支部、世田谷支部、練馬支部から「一群一企画で参加者が大きくふえた」などの経験が報告されました。

第33期「二建」講座 31人の受講生でスタート
 1月13日、東京土建技術研修センターでは、第33期「二級建築士」受験準備講座の開講式を31人の受講生を迎えて行ないました。
 柄沢技術対策部長が「長期の講座ですが、仲間同士で助け合い、がんばってほしい」と激励。
 同時に昨年、二級建築士の資格を得た方に「免許証」の授与式もおこなわれ、代表して5人から今日までの苦労や体験が話され、新受講生も真剣に耳を傾けていました。