5月のニュース
 

2006年5月10日
機関紙「けんせつ」第1819号より

Index

東京土建本部九条の会を結成
5.3憲法集会
06年国民平和大行進出発
奮闘速報 春の拡大月間
カナダ大使館へ抗議
訂正
憲法守り、安心して暮らせる社会を
第77回中央メーデー
三多摩の仲間は井の頭公園で
第77回三多摩メーデー
祝メーデーだしものコンクール



目標達成が見えてきた 拡大行動にあなたも参加を
やりぬくぞ16%拡大
トップを走る府中国立
 東京土建は「春の拡大月間」で史上最高の拡大成果をあげた昨年以上の絶好のスタートを切りました。5月8日までの集約では、全都では昨年を上回る1965人の新しい仲間が東京土建に加わりました。拡大実績でトップを走るのは府中国立支部で、すでに目標の3分の2を超す88人の成果です。港、新宿など都心支部の好ダッシュも目立ちます。5月末までの「春の拡大月間」にあなたも参加して、「13万人の東京土建」を一日も早く実現しましょう。
3千人支部実現へ燃える府中国立の仲間たち
【府中国立・書記・吉田健一郎記】
 府中国立支部は、春一番行動で拡大率2・92%という幸先良いスタ‐トを切り、4月23日、明るく元気よく100人の仲間で「春の拡大月間」に出陣しました。
 支部は、来年60周年までに3000人支部実現という目標をかかげており、毎月、脱退者が発生している現状から、本年16%(拡大数442人)の年間拡大を実現する必要があります。
 「東京土建の良さは仲間から聞いている」という地域での声が高まる中、この間の加入の特徴は、東京土建の優位性・メリットが未加入者に広がり、組合員・役員・書記局の力強い紹介により成果に結びついています。
 また、昼間の推進行動では、税金・不払い相談・建設業許可・建設業退職金制度など魅力たっぷりの組合業務が未加入事業所をひきつけ、事業所拡大に成功した教訓も生まれています。
 支部は、分会の2極化・分会活性化と群確立・活動家の発掘など多くの課題がありますが、1月1日現勢7%到達を目標設定し、拡大運動の大衆化をはかりながら、「全分会の目標達成」、目標間近な分会は「さらなる成果の上積み」で「春の月間勝利」と年間目標大幅達成をめざしとりくみます。

憲法守れの署名宣伝(9日・新宿)
東京土建本部九条の会を結成
全分会に九条の会設立し
草の根から平和憲法守る

 東京土建は4月28日の第2回中央執行委員会で、「東京土建本部九条の会」を発足させ、木下委員長を会長に、池上、市瀬、木暮、棗田、野部の各副委員長と告坂書記長が副会長、清水書記次長を事務局長、井手口、梅沢、松本書記次長および全常任中執(待遇含め)を幹事とする役員体制を確認しました。
 発足に当たって、浜林一橋大学名誉教授が記念講演を行ない、自民党改憲案を「目的は世界のどこにでもアメリカが戦争を起こせば、日本の自衛隊が参加しようということ。もうひとつは国民の権利を規制し、政府が思いどおりにやれるようにすること」と、自民党の改憲案が戦争と人権の抑圧に直結する危険な内容であることを明らかにしました。
 つづいて、「建設人九条の会」の後藤事務局長が連帯のあいさつで、「ともに手をたずさえて平和憲法を守りぬきましょう」とのべました。中野支部の浜崎委員長は中野区における「九条の会」の集会成功へのとりくみを報告しました。
 清水書記次長が提案する申し合わせと行動提起を確認し、学習活動を強めて、地域・草の根から「憲法九条守れ」の運動を強めていくこと、全分会に「九条の会」を結成することを申し合わせ終了しました。

5.3憲法集会
9条は全世界の財産
会場外含め4700人が参加
国際的広がりをみせる憲法9条も演壇に
 5月3日、「憲法改悪のための国民投票法はいらない とめよう戦争をする国づくり 生かそう9条のちから」をかかげて、憲法改悪阻止各界連絡会議など8団体で作る実行委員会の主催で、「5・3憲法集会」が日比谷公会堂で開かれ、4700人(東京土建は約280人)が参加。
 集会は開会前に満席となり、公会堂に入りきれなかった参加者は外のオーロラビジョンで、集会を見ながら、大きな拍手をおくりました。
 映画監督のジャン・ユンカーマンさん、韓国平和ネットワーク政策室長の李俊揆さんは「日本国憲法9条は世界平和の貴重な財産」と、憲法9条を守ることは日本だけでなくアジアの人たち、世界中の人たちにとっても大きな意義があることを強調しました。
 また、教育基本法「改正」反対市民連絡会の東本久子さんは、今国会に提出された教育基本法の狙いが国家への服従と戦争参加であることを明らかにしました。評論家の富山和子さんも自然、緑を守る上でも憲法は大きな役割を果たしてきたとのべました。志位日本共産党委員長、福島社民党党首も憲法を守りぬく決意を力強く表明しました。
 集会後の銀座パレードで東京土建は野部、棗田、市瀬の3副委員長を先頭に「憲法9条を守れ」の声を響かせ、常盤橋公園まで行進しました。

06年国民平和大行進出発
核廃絶の願い込め
江東区夢の島から広島へ
 「核兵器をなくし、日本国憲法を守ろう」と8月に原水爆禁止世界大会がおこなわれる広島・長崎をめざす、2006年国民平和大行進(主催・同行進実行委員会)が5月6日、江東区夢の島(東京‐広島コース)を出発しました。
 出発集会では1000人の参加者を前に、青年、宗教者、被爆者そして広島までの通し行進者らが次々と発言。舞台女優の有馬理恵さん(33歳)は「憲法九条を守る思いを、平和行進を通じて、地域から世界につなげていきたい」と決意をのべました。
 さらに日本原水爆被害者団体協議会の田中事務局長、日本山妙法寺の武田隆雄さん、日本青年団協議会の水上智子さんも今年の平和行進と原水禁世界大会の重要性を訴えて決意を表明しました。
 平和行進はこれまでになく多い参加者で、スピーカーを積んだトラックから平和のメッセージを込めた音楽を流しながら、平和と核兵器廃絶を訴えました。東京土建からは本部の清水書記次長と小倉教宣部長はじめ江東ブロック3支部の代表が参加しました。

奮闘速報 春の拡大月間
港支部
全分会達成めざす
【港・書記・村松高広記】
 春の拡大月間は、4月16日に開催した「支部結成50周年記念祝賀会」を決起集会と位置づけ、とりくみを開始しました。
春一番の拡大運動では、組合内事業所からの紹介がすすむとともに、未加入事業所からの期待も大きく、昨年の春一番拡大を上回る成果となり、4月1日付組合員は、1273人と支部最高現勢を実現。春の月間での成果は、これまでに36人の成果で、春の拡大月間目標達成まであと9人。これまでの春の拡大成果は、月間目標の80%を超える拡大到達を築いています。
 労災事業主特別加入と土建国保、どけん共済への加入を理由に新規事業所と組合内事業所での加入がすすんでいます。
 春の拡大月間で1300人支部を実現するためにも、春の拡大月間後半戦のとりくみで、全分会での目標達成をめざすことにします。
中野は64%に到達
事業主組合員の訪問軸に
中野の活動者会議
【中野・書記・前川進記】
 中野支部は4月26日、支部会館で「春の拡大月間」成功に向けた活動者会議と出陣式を行ないました。
 会場には100人を超える参加者が集まり、本部の松尾常任中執を講師に、情勢をまじえた学習講演のあと、各分会と青年部、主婦の会、マイスター倶楽部から目標達成に向けた力強い決意表明があり、最後に全員の団結ガンバロウで決意を固めました。
 今年の春は組合内事業所での拡大がすすみ、すでに3分会で目標を達成しています。27日には全部の分会センターで出陣式を行ない、支部目標160人にたいして成果103人の到達まできています。
 連休明けからの拡大行動はいよいよ本格化、行動の重点ポイントは事業主組合員への働きかけにあるとして、訪問や宣伝を強化していき、支部目標を大きく上回る200人をめざして、支部一丸でとりくんで行きます。
増税は反対です
50人の議員に署名渡す
集会であいさつする鈴木都連委員長
 4月17日午後、衆議院第二議員会館にて、全建総連東京都連主催の「大衆増税反対」国会議員要請行動が行なわれ、32支部40人(全体8組合61人)が参加。社民党、民主党、共産党議員が激励にかけつけました。
 集会後、東京選出の衆議院議員42人、参議院議員8人に、13万2898筆(東京土建10万8419筆)の署名を託して要請を行ないました。議員控え室では半数以上の与党議員が要請書を受け取り、「皆さんの思いを国政にいかしたい」と回答していました。
 当日の要請は高額所得者・資産家への減税を存続しながら、中低所得者・高齢者への大増税を阻止し、税金と社会保障で所得の再配分政策や、税を負担する能力に応じた負担を求めています。
 特に記帳義務および、不備者への概算控除制度の導入は、現場労働者の実態が考慮されていないことから、(1)個人所得課税における各種課税の縮小・廃止、給与所得控除の縮小反対、(2)小零細事業者とりわけ記帳不備者への経費の概算控除制度導入反対、(3)消費税率の再引き阻止などを要請しました。

カナダ大使館へ抗議
アスベスト 輸出はどんどん
国内は販売禁止なのに
【本部労働対策部・中村勝利記】
 アジア太平洋建設労働者セミナー実行委員会は4月28日、カナダ政府のアスベスト輸出政策への抗議行動としてカナダ大使館前で宣伝行動を行ないました。
 日本でのアスベスト被害は、建設・造船・鉄道・自動車整備などで働く労働者やその家族・周辺住民にまで広がり国民の命と健康を奪っています。
 日本で使用されるアスベストの60%がカナダからの輸入によるものです。
 カナダ政府は国内でアスベストの販売は禁止し、労働者や国民の健康と安全を守るための制限をしているのです。しかし、アスベストを製造し他国に輸出することには何も制限しないだけでなく、国連の「高度に危険な物質」リストにアスベストが追加されることに反対キャンペーンの先頭に立っています。
 現在、世界中で100万人以上がアスベスト関連被害で死亡しています。アスベスト輸出政策中止の要請に昨年は玄関先でしたが、今年は大使館内に入れるという変化がありました。

訂正
 5月1日付、「けんせつ」支部大会特集号で多摩西部支部の役員に誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。
 委員長・斎藤栄一。副委員長・山口義郎・末永憲一郎・治田喜一・林田輝久・手捲文江。書記長・吉澤淨。書記次長・石川隆・三木勉・堀口利夫・藤井顕。

憲法守り、安心して暮らせる社会を
第77回中央メーデー
注目と拍手集めた東京土建
 「耐震偽装の欠かんマンションは、欠かん政治だ」。「タバコやビールの増税で、俺の楽しみを奪うな」。「若者の力で憲法を守ろう」など趣向をこらしたデコレーションに沿道の拍手がおきます。
 5月1日、初夏を思わせるようなメーデー日和、中央メーデー会場の代々木公園には都内各支部から2800人(全体で4万4千人)、三多摩会場の井の頭公園には、三多摩各支部から1400人(全体で7千人)が参加して、「労働者の暮らしと権利を守ろう」と集会とデモ行進を行ないました。
 各支部のデコレーションと制作した仲間を紹介します。

第77回メーデーだしものコンクール審査結果
中央会場(代々木公園)
最優秀賞中野支部
傑作賞大田支部
アイデア賞台東支部
ユーモア賞世田谷支部
努力賞練馬支部
優秀賞荒川支部
三多摩会場(井の頭公園)
最優秀賞狛江支部
傑作賞村山大和支部
アイデア賞日野支部
ユーモア賞西多摩支部
努力賞小金井国分寺支部
実行委員長賞三鷹支部
優秀賞の荒川支部 足立支部 ユーモア賞の世田谷支部
港支部 品川支部 目黒支部
渋谷支部 豊島支部 江戸川支部
杉並支部 板橋支部 墨田支部
アイデア賞の台東支部
江東支部 努力賞の練馬支部 北支部 文京支部
傑作賞の大田支部 葛飾支部 新宿支部
吉田さん
泣いてばかりいられないよ
【新宿・石工・吉田知将さん】
 「今年のテーマはすんなり決まったね。青年は金がない。この上増税なんて許せない。重税に押しひしがれて仲間が泣いている。でも、泣いてばかりいられない。なんとかしなけりゃ。この思いを形にしました」。
 初めてメーデーに参加したという吉田さんは新宿区河田町で100年も続いている石屋さんに18歳で弟子入りして8年たちました。「石屋はお寺に認められないと一人前とはいえない」と話す青年部長です。
藤川さん
庶民を一網打尽にする小泉丸
【荒川・建築金物・藤川直樹さん】
 「テーマは大衆増税。一網打尽にされる庶民と強引な小泉丸というイメージはすぐ固まりましたが、いざ、製作となると、船の形になかなかてこずりました」。
 トラックを包み込んで仮装する手の込んだつくりは、今にも沈没しそうな漁船のイメージではなく、こわすのが惜しいようなできばえでした。そのかいあってコンクールでは優秀賞に輝きました。藤川さんは、仕事確保が「最大の課題」と、笑顔の下にきびしさがにじんでいました。
藤川さん
カーリングで悪政はじきだす
【墨田・大工・藤川善清さん】
 「青年部会でテーマを相談したとき、やはり今年はトリノで活躍したカーリングに決まりました。悪政を狙い定めてはじきとばす。今一番求められているのではないかと思います」という藤川さん。町場の住宅専門で、2代目を継ぎました。「特に営業はしたことがないが、仕事のすべてが営業、口伝えで仕事をさせてもらっている」と控えめながら自信に満ちた答えが返ってきました。

三多摩の仲間は井の頭公園で
第77回三多摩メーデー
ユーモア賞の西多摩支部 調布支部 武蔵野支部
努力賞の小金井国分寺支部 多摩西部支部 実行委員長賞の三鷹支部
清瀬久留米支部 府中国立支部 八王子支部
小平支部 アイデア賞の日野支部 多摩稲城支部
西東京支部 傑作賞の村山大和支部 町田支部

祝メーデーだしものコンクール
中野が最優秀賞に(中央メーデー)
三多摩の最優秀賞は狛江
中野のテーマは「平和」
【中野発】
 制作日数14日間、のべ人数80人で作りました。例年、青年部の好みを前面に押し出したデコレーションを作っておりましたが、デモ参加者(特に高齢者の方)からは「テーマがわかりにくい」という意見があったので、今回はわかりやすく、平和の象徴として日本国憲法を手にしたハトを作りました。その結果、テーマを通したデモ参加者の団結も高まり、よかったと思います。
中野支部の巨大な平和のハト
狛江は暮しの中に憲法
【狛江発】
 テーマは「平和憲法を大きく育て、暮らしの中に活かそう!」です。檻の中では、悪政の限りを尽くす小泉首相やブッシュ米大統領、姉歯元建築士やホリエモンなど、おなじみの面々が鎖に繋がれています。閉じ込める力は、平和憲法の象徴、憲法九条の大きな錠前です。
 メーデー開会の直前まで、みんなで削ったり、塗ったりと奮闘し、ようやく完成にこぎつけました!
悪人を檻の中にとじこめた狛江支部