東京土建05年旗開き
仕事とくらし守る決意固める
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来賓および仲間の皆さんへの感謝と05年もたたかいぬく決意をのべる藤枝中央執行委員長 |
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東京土建本部は1月15日、目白の椿山荘において2005年旗開きを開きました。冷たい雨の中、全建総連をはじめ日本共産党、民主党、公明党、生活者ネット、都議会自民党の各代表(記載は会場到着順)。さらに労働組合、民主団体など98人の来賓、そして東京土建本・支部と国保組合から301人が集い新年の決意を固めあいました。 |
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左から市瀬副委員長、芳賀さん、美濃部さん、藤枝委員長、横谷さん |
東京土建の05年旗開きは会場満席のなか、池上武雄副委員長の司会ではじまり、挨拶に立った藤枝辰博中央執行委員長は、来賓各位ならびに参加された仲間に東京土建に対する運動への協力と支援に感謝の言葉をのべました。
さらに、藤枝委員長は「昨年は国・東京都に対する建設国保の補助金確保と育成を求める運動では現行水準で満額確保ができた。また昨年は災害の多い年でしたが、東京土建の仲間は災害支援募金や、新潟中越地震では被災地に行き、住宅の応急修理をおこないました。地域においては支部・分会の奮闘で12万回復と社会貢献、地域貢献をすすめて、東京土建への信頼を大いに高めました。
今年もこの力で、仕事とくらしを守り、小泉内閣がすすめる増税や社会保障の後退を食い止め、憲法改悪を絶対に許さないたたかいを進める」と力強くあいさつしました。
来賓からは、全建総連の古市社保対部長をはじめ、各政党、東京地評の代表などから挨拶があり「この厳しい情勢の中で地域活動を始めとした諸運動で信頼をきずき、組織を拡大している東京土建に賛同と敬意を表したい」と述べるなど、東京土建の役割が地域でも評価され、一層重要になっていることを示しています。
恒例の拡大表彰では、秋の拡大月間で5%目標を達成した33支部を代表して村山大和支部委員長横谷荘壱さん。秋の拡大月間5%目標を達成した443分会を代表して大田支部副委員長美濃部暢久さん。年間2%以上実増させた21支部と年間拡大13%以上をやり遂げた24支部を代表して豊島支部副委員長芳賀伸泰さんが表彰を受けました。
会場では荒馬座の勇壮な太鼓の演奏が鳴り響くなか、テーブルごと、あるいは来賓の皆さんとの歓談。支部をこえて仲間と交流する姿も見られ、和気あいあいの中にも運動への確信にあふれ、厳しいと言われる今年も健闘を誓い合っていました。 |
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平成17年度の都費補助決定
国保現行水準守る 賦課率見直しに言及も |
【本部・黒沢俊夫記】
建設国保補助金は、1月14日、平成17年度東京都予算の知事査定がおこなわれ、71億6700万円(前年度74億4900万円)の予算がきまり現行水準を確保しました。
この成果は、13万3508通もの福祉保険局、財務局、副知事へのはがき要請、対都予算要求行動や、3回の福祉局および生活福祉部との交渉、105人という過去最高の都議会議員賛同署名をとりくんだ結果です。
私たちは7月の福祉局交渉で野村国保部長は、賦課率問題をだし「何らかの決着をつけたい」が「国保が立ちいくようにしたい」と強調したものの、賦課率については不安が残っていました。10月の交渉では、私たちの仕事賃金・単価の厳しい現状と建設国保は建設労働者にとって「命の綱」だということを訴え、東京都連でも3国保足並みをそろえての7割給付移行により、初年度の国保運営が厳しいことや、重ねて仲間の賃金・単価の下落状況、仕事をめぐる厳しい状況を訴えました。
11月の福祉保険局交渉で、大津課長は「正直いって非常に厳しかったが、05年度賦課率は現行どおりとし、現行水準を確保した。06年度は賦課率の見直しを検討してほしい」と今年度は手をつけず、次年度以降に賦課率問題を交渉の俎上にのせる意向が示されました。
今年度は、大衆的なたたかいで賦課率問題を先送りさせましたが、来年度は相当厳しい情勢が予測されます。 |
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練馬支部旗開き
毎年100人余の実増 地域から大きな期待が |
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練馬支部らしくハーモニーではじまる旗開き |
【練馬・書記・石島淳記】
2005年練馬支部旗開きは、1月11日練馬支部会館において開催。支部合唱団「コスモス」の合唱で幕を開け、来賓46人など220人が参加しました。
挨拶にたった藤澤文夫委員長は「7000人支部を実現した。4年連続で毎年100人以上の組織実増をかちとってきたことを確信に、地域と連帯し運動をすすめたい。また戦後60年の節目の年に、憲法を守り平和を守る運動を強めていこう」と訴えました。
城北ブロックを代表して板橋支部の大塚委員長は「自衛隊のサワマ派遣を利用した自衛隊法の改悪策動など平和を脅かす動きに対して、平和を守る運動を大いにすすめていきたい。城北ブロックの練馬支部が、7000人の組織を作り上げたことにわれわれも大いに刺激を受けている」とあいさつしました。
旗開きには、各政党からも来賓が参加し、賃金確保や仕事確保の運動で、共に連帯する立場を表明。地域の運動の中で練馬支部の果たす役割に対して、期待を表明しました。
当日は、荒馬座の勇壮な太鼓も華を添え、参加した仲間は、今年の闘いにむけ決意を固めあいました。 |
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杉並支部旗開き
史上最高の峰築く 表彰と福を呼ぶ抽選会 |
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新加入者を紹介する成田東の仲間 |
【杉並・書記・紅林美枝子記】
杉並支部は2005年1月9日、中野サンプラザにおいて、組合員・家族、東京土建本部や友好団体などの来賓を迎え、216人の参加でにぎやかにおこなわれました。
勇壮な太鼓で開幕し、飯島執行委員長は「昨年度の組合員拡大では杉並支部3464人の史上最高の峰を築き、新年を増勢で迎えることができた」と報告しました。
杉並区助役からは「小規模工事は地元建設業者へ発注する制度を4月から実施する」という朗報もありました。
威勢のいい鏡開きではじまった宴会では、太鼓や獅子で正月らしい盛り上がりの中、各分会の新加入者を分会長が紹介し、新しい仲間の歓迎もおこないました。
次に組織拡大と共済加入促進での表彰と続き、最後はお楽しみ抽選会で福を呼び、この春には3500人支部を達成しようと決意して閉会となりました。 |
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多摩支部旗開き
「ガンバロー四唱」も盛大に新しい年明け祝う |
【多摩西部・書記・池田道雄記】
多摩西部支部「旗びらき」は1月14日、立川グランドホテルにて総勢136人、うち来賓39人が参加し盛大におこなわれた。
斉藤委員長は、昨年の苦しい情勢の中でも組合員拡大5%目標達成できたこと。もう一つは、昨年12月に採択された立川市議会が「公契約法」の国への意見書採択だった。その党派を超えた協力について触れ、立川市議会の支援に感謝の意を述べました。
旗開きの中盤にはアトラクション『高松町おはやし保存会』が盛りたて、また中央労金立川支店柴田和久次長が「日本は不景気だが時代の基本は変わらないと思う。すなわち『衣食住』の充実はいつも人々の願い」と述べ労働金庫利用に感謝の意を表明。
本部清水書記次長から「東京土建への期待は近年になく高まっている」と参加者を大いに励ました。締めくくりも『ガンバロー四唱』が飛び出すなど、新しい年の幕開けに参加者はあふれんばかりのエネルギーいっぱいでした。 |
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新たな発注制度が 仕事確保に朗報 |
【杉並・書記・岩田輝幸記】
杉並区ではこのほど「区内中小企業者への受注機会の増大」と「区内経済の活性化」を目的に、区が発注する予定価格130万円以下の小規模な建設工事や施設の修繕について、受注を希望する区内中小建設業者を簡易な手続きで登録し、工事を発注していく「小規模工事等受注希望事業者登録制度」を創設することになりました。
この施策は東京土建杉並支部が数年来、全建総連参加の3組合と共に、粘り強く要望してきたものです。
制度のしくみは、これから導入される「電子入札」の参加資格申請ができない業者を対象とし、これまでの発注方式を改善、地元の小規模業者に直接発注するものです。
なお、この制度への登録受付は4月上旬の予定です。 |
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ご支援ありがとう
リストラに待った 「京王新労」が勝利和解 |
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34人全員が職場復帰をかちとった「京王新労組」 |
建交労東京都本部京王新労働組合からこの間の争議支援に対するお礼が届きました。
京王電鉄リストラ反対闘争は、12月7日、勝利解決をしました。解決内容は「34人全員のバス職場への復職、労働条件は信義を持って誠実に協議する、解決金を支払う」というものです。
私たちは、毎年最高利益を更新する京王電鉄がバス部門を別会社化し、一方的に労働条件を大幅に切下げようとしたことから建交労の組合を結成して立ち上がりました。結成後、会社は組合員に対して、一時金の不支給、定期昇給の不実施、全員の自宅待機命令などを言ってきました。
この争議解決は、既存の労働組合がリストラを認めていく中で、労働者が新しく労働組合を結成してたたかうことにより、労働条件の一方的な不利益変更を許さず、新しい労働組合との正常な労使関係を認めさせるもので、事業再編リストラが横行する中で労働者に勇気を与えるものだと確信しております。各団体のご支援ありがとうございました。 |
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中野支部
サンタも増税反対 注目抜群署名100筆 |
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中野駅北口にノボリを林立しての宣伝行動でした |
12月24日、中野駅北口で消費税廃止中野各界連絡会による駅頭宣伝行動がおこなわれ、東京土建中野支部からも税金対策部員を中心に参加しました。全体の参加は30人でした。
当日はクリスマスイブということで、参加者はサンタやトナカイの衣装で「消費税アップは許せない!」「これじゃサンタもプレゼントが買えないよ」とアピールしました。
駅に行き来する人々からの注目度はバツグン。道行く人たちの多くが足を止め、消費税廃止をうったえる署名に協力してくれました。夕方の1時間の行動でしたが、署名約100筆が集まりました。 |
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第47回青年部定期大会告示 |
東京土建一般労働組合・青年部第48回定期大会を規約第14条に基づき、左記の日程で開催します。
日 時 2005年2月29日(日)午前9時50分開会。(9時30分開場)
会 場 フォーラムエイト
(渋谷)
代議員 本部4役・本部執行委員・基礎代議員・比例定数代議員
※各支部の代議員数は1月1日登録人員に基づき1月の本部執行委員会で確定し、案内します。
2005年1月20日
東京土建一般労働組合・青年部部長 小野澤光久 |
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第39回主婦の会総会告示 |
東京土建本部主婦の会は、第39回総会を、規約第8条の規定に基づき次のように開催することを告示します。
日 時 2005年2月20日(日)午前10時開会
(開場9時30分)
会 場 大学生協会館大ホール(杉並区和田)
参加対象 本部主婦の会役員。代議員は各支部157人に1人(最低2人は基礎保障とします)。また、本・支部の主婦の会担当役員、担当書記も参加対象とします。
東京土建一般労働組合・主婦の会
会長 佐々木富恵 |
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子供達を追い込まないで
教育ジャーナリスト 青木 悦 |
1月10日、学校におしつけと強制のない自由の風を吹かそうと、教育関係、市民、労働組合などが参加して日比谷公会堂で集会を開きました。教育ジャーナリストの青木悦さんが「これ以上子どもたちを追い込まないで」と題して講演したものを教宣部が要約しました。【文責・教宣部】 |
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青木悦さん |
子どもへの不安から幻想を押しつける大人たち
私は来年で60歳になります。ちょうど憲法と一緒に育ってきた人間なんですけど、海軍の軍人であった父になぐられ蹴られて大きくなりました。自信をなくした私を、文字通り人として救ってくれたのが当時の学校の先生でした。その先生たちによって、なぐらない大人の男もいるのだということを教えてもらいました。
ここ何年間か、君が代、日の丸の強制とか奉仕活動とか教育基本法を変える流れに、絶対おかしいと一生懸命いろんなところでしゃべり歩いたんですけど、なかなか広く一般にしみこんでいきません。
広がっていかない理由として、3つ感じてきました。無関心と無責任、もう一つは強制を支持する人たちです。
今日お話をさせていただきたいのは、3つ目の強制を支持するという点についてです。例えば、教育基本法を変えようという人たちのいい方は理論ではなく感情なんですけど、その感情にゆさぶられてしまう弱さが私たちの中にほんの少しあるように思います。
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校庭で元気に遊ぶ子どもたち |
コンビニ前でたむろし朝から晩までゴロンゴロン
私にも27歳になる男の子がおりまして、おとといくらいからどっかへ行っちゃいまして、いま全然ゆくえもわかりません。そういう子どもを抱えておりまして感じるところなんですが、キーワードは大人の不安であると私はとらえております。
例えば高校生の男の子をもつ方が、こんな風に電話をしてこられます。
子どもが休みの日は、朝から晩までゴロン、ゴロンしてて、それを見るだけでいやになっちゃう。どうしてきびきび動かないのか。
地域の青少年健全育成会の会長さんは、コンビニの前でたむろして、食べカスをちらかして、ペタッとしゃがみ込んでジロジロまわりを見渡して、ああいうのが一番困る。ああいう子は、軍隊でも入れてきたえ直さなくちゃダメダそんないい方です。
企業でバリバリ働いておられる方は、ニートががまんならない。なんですか無業者とは。若者はバリバリ働いてくれなければ困るんです。
ボーッとする時間与えず「考えたら負けてしまう」
ゴロンゴロンする若者、たむろする少年少女、無業者、こういう子どもたちにガマンできないという大人の心の中にあるもの、これを冷静に私たちは考えなければならないと思うのです。
この子どもたちがゴロンゴロンしたり、ボーッとしたりすぐ価値を生まない中で時間をすごすことが保障されなくなったら…。高度経済成長から始まったこの国の教育のシステムに、大きなうねりがおしよせています。
小学校の6年生の男の子がいった言葉です。「考えていたら負けてしまう」。こんな状況に子どもを追い込んでおいて、いまになって学力が落ちた。それはゆとり教育のせいだと。
子どもは未知の存在 戦争にも国にも渡しません 誤解を恐れずに申し上げますが、子どもってもともと未知の存在なんです。何を考えているのか、何をしたい子なのか、何に向いている子なのか、それはその子がゆったりした時間の流れの中で自分で見つけていくはずのものなんです。
大人の方が安心したいから大人が安心しようとするとそれは強制になってしまう。
あなたを信じている、あなたのためよといいながら、実は大人の考えるまぼろしを子どもに押しつけている。
私たちがわが子の不安に耐えられなくなったとき、わが子を大変こわいものに渡してしまうことになってしまうのです。私たちは子どもを手渡しません。戦争にも、国にも。私たちの力で、一緒にこれをはね返していきましょう。 |
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強制は教育を破壊する 「学校に自由の風を!」に1900人 |
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朗読劇で東京都のすすめる「強制の教育」を告発した |
1月10日、日比谷公会堂で「変えよう!強制の教育‐学校に自由の風を」(主催・自由の風1・10実行委員会、「けんせつ」12月20日既報)が開かれ、連休中にもかかわらず、1900人の参加者がありました。
学校が『茶色の朝』に変わる
「10・23都教委通達以来、都立学校は『茶色の朝』に変えられようとしています。これに疑問を持った保護者が集まり、通達の是正を求める署名を始めました。昨年4、6月に集会を大きく成功させ、10月23日には「悪魔を振り払え」とハロウィン行動もやりました。多くの個人や団体の賛同を得て今日のこの集会を開くことができました。真に自由な学びの場を取り戻しましょう」と主催者を代表して元都立戸山高校保護者の楠典子さんが経過報告と挨拶をしました。
寸劇「危ない学校」に大爆笑
集会は教師、弁護士、都立高校卒業生、現役高校生また弁護士などが各方面からリレートークをおこなったり、教員の皆さんによる「朗読劇」、参加者が大爆笑となった「危ない学校」と題した寸劇、在日コリアンの歌手李政美と一緒に歌ったりなど盛り沢山の内容でした。プログラムの目玉は教育ジャーナリストの青木悦さんと東京大学大学院教授(哲学)の高橋哲哉さんの講演。それぞれ「これ以上、子どもたちをおいこまないで」(3面参照)、「いまこそ教育に自由を!」というテーマで話しました。
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講演した高橋哲哉さん |
学校の語源は「余裕」
高橋さんは「戦後に日本社会にとってもっとも大切な価値である平和と平等が市場原理、競争というものによって脅かされています。このような民主的な価値に対する攻撃はもっとも大切な価値である自由というものへの攻撃だと私は考えています。ですから『学校に自由の風を』というフレーズは問題の本質をついていると言えます」と語った上で、「学校の英語、スクールの語源はギリシャ語のスコレーです。スコレーとは『ひま』や『余裕』という意味です。子ども達が社会に出る前に自分の頭でものを考える事できるようになるのがいかに大切か。しかし自分の頭でものを考えるには精神的、時間的な余裕がなければならない。スコレーという言葉の元々持っていた意味からして現在日本の学校で進んでいる強制による教育という事態は学校教育そのものの破壊だと捉えるべきなのです」と語りました。
最後に主催者から「地域で、顔の見える関係での交流会の組織」、「東京都の教育改革に直接影響を受けている都立学校に関る人々のネットワークづくり」、「卒業式、入学式のシーズンを前に校長と話したり、都教育委員会に要望書を出すこと」が行動提起されました。 |