2月のニュース
 

2005年2月10日
2005年2月1日

2005年2月20日
機関紙「けんせつ」第1776号より

Index

社会保障改悪と庶民増税は許せない
東京都連 増税反対で要請 秘書も「大反対」の回答
あなたも「重税反対」統一行動に
おれたちゃ元気な建設労働者 新しい時代開く大運動
建設春闘 国交厚労2省に個人請願 「公契約」で79自治体が決議
「莫大な利益はき出せ!」 総行動に全国から1500人
三多摩05春闘 春闘50年を原点に国づくりの大運動
「國武吉夫さんの遺志受けつぎます」
「草の乱」上映会 この感動をぜひ
NHKは公共報道機関か
第13回工業高校2年生アンケート 建設は奥が深くやりがいある仕事
憲法、教育の改悪許すな! 九段会館を1400人の熱気包む
世代間交流の契機に 後継者対策ボウリング大会
東京土建04年機関紙コンクール 指金(中野)が機関紙賞
パパは土建屋です ママはパパが大好き
卒業制作の鐘楼 職業能力開発協会会長賞を受賞



社会保障改悪と庶民増税は許せない
「憲法改悪に反対です」
衆議院議員面会所で仲間の要求を唱和する参加者
 オープニングは神奈川民医連のギターに合わせた「ぼくは憲法…」「銀行はピカピカ・ぼくは石炭掘り・家で子供は寒さに震えて泣いている…」の歌にのって『憲法改悪・大増税反対、平和と社会保障を守れ』と日比谷野外音楽堂に全国から3500人(東京土建779人)が参加して2・10中央決起集会が開かれました。
 集会は、中央社保協や東京地評などが共催。はじめに主催者を代表して、国民春闘共闘委員会・熊谷金道代表委員が「小泉首相は郵政民営化を強引に進め『反対したら内閣不信任だ』と脅してまでも国民の貯金と保険、郵便事業を財界に売り渡そうとしている」さらに「今国会で国会法を改正し、憲法改悪のため委員会設置、国民投票法を作ることを狙っている。断固阻止しよう」とよびかけました。
 会場には「憲」「法」「九」「条」「を」「守」「ろ」「う」。「わが子を戦場に送らない」などと描かれた看板が目を引く中、小池晃参議院議員は「小泉内閣が誕生して4年になるが社会保障改悪と庶民増税を続けている。『身の丈の暮らし』を押しつけるなど、これが人のやることか、といわざるを得ない悪政だ。まずやることは、軍事費の削減とムダな大型開発を正すことが先」と訴えました。
 決意表明で、東京土建本部宮田清志常任中執は「圏央道の工事で25年も経験のある労働者が1日6500円。これでは生活もできない劣悪な状況におかれている。また私たち土木、建築職人の先輩は、先の戦争で真っ先に戦場へ狩り出された。建設労働者は憲法改正に反対します」と発言して大きな拍手を受けました。
 集会はアピールを採択したあと、国会と銀座に分かれてデモ行進。東京土建は国会コースを「7兆円の国民負担増はやめろ」「教育基本法の改悪やめよ」「大企業は社会的責任を果たせ」「消費税の大増税は許さないぞ」などと唱和し衆・参の議面まで請願デモをおこないました。
 葛飾支部の清水邦彦さん(大工)は「妹と疎開を経験するなど、戦争の怖さを知っているだけに憲法は守らなければいけない。大企業は儲かるだろうが、戦争をして犠牲になるのは我々庶民だ。戦争できるようにしてはいけない」と話していました。

東京都連
増税反対で要請 秘書も「大反対」の回答
集会では国会議員もあいさつ
 東京都連は2月10日、5組合42人(東京土建21支部27人)が参加して東京選出の国会議員50人に「定率減税の縮小」の中止と「各種所得控除の縮小・廃止」はおこなわないことを中心に要請行動をおこないました。
 定率減税は、景気回復策の一環で「恒久減税」として、所得税の最高税率の引下げ、法人税の基本税率の引き下げとともに導入されたものです。
 この定率減税は来年半分に縮小、所得税分20%を10%に、最高25万円の減税を12万5000円に。高額所得者、法人の減税はそのままで、庶民だけ増税という不公平。景気を冷え込ます点からも絶対に反対ということを申し入れました。
 議員要請した仲間からは、「議員本人に会い窮状を訴えたらよく聞いてくれた」、秘書に話をしたところ「私も大反対だ、議員に伝える」などの回答が返ってきました。

あなたも「重税反対」統一行動に
横山恵美子さん
 財源不足を理由にした庶民増税が目白押しの中、今年の「重税反対全国統一行動」は3月11日を中心に全都33税務署へ向けておこなわれます。各支部の申告相談会では、統一行動への参加と消費税も含め万全の対策をよびかけています。

 墨田支部で10数年来、申告相談をしている横山恵美子さん(板金)は「3・11重税反対全国統一行動」に多くの仲間が参加してほしい、と話しています。
 横山さんは夫と息子の3人で地元を中心に板金の仕事をこなし、税金は青色申告でしています。毎月の収支を整理して組合に届け、記帳をしてもらいます。「たまに漏れがあっても指摘してくれるので、楽ですし助かっています」と恵美子さん。最近、仕事が甘いので消費税分を切られたりすることも度々という、また材料などではわざと品不足を作り出して値上げをしてくるという。
 こうした中「福祉目的」とか言って導入した消費税ですが、福祉は削られるばかり、さらに「年金のために」などとテレビで言わせながら世論を作り、税率を7%から10%に引き上げようとしている、と政府の増税路線をぴしりと批判します。らわにします。
 こうした厳しいときだからこそ、みんなで3・11重税反対統一行動には必ず参加しましょう。

おれたちゃ元気な建設労働者 新しい時代開く大運動
リフォーム助成公契約条例制定 3月議会で
北・要請や懇談で変化も
 東京土建は05春闘と連帯し、賃金引上げや公契約条例の全都的前進をめざしており、これまでも自治体や議会、業界への要請や懇談をかさねてきた結果、一定の理解が進んできたことを受け、3月議会での運動前進を目指し全力をあげています。
北支部では全会派との懇談めざす
【北・書記・新坂隆昌記】
 北支部では「リフォーム助成制度の創設」と「公契約条例の制定」について北区理事者と数回にわたる交渉、さらには区議会に対しても3回の請願(いづれも継続審議と否決)をおこなうなど、早期の実現をめざしてきました。
 北区建設業協会との共同がなかなか実現できないという困難な面を残しながらも、今年は実現に向けて大きく前進しようと、昨年後半から区側や議会各派に系統的な働きかけを強めてきました。
 特に昨年来、区議会8会派のうち5会派との懇談を実施し、私たち地域建設産業で働く仲間の切実な要求に対して理解を広めてきました。
 懇談会のなかでは23区唯一の人口減少区になっている北区として「リフォーム助成」は区民の定着に有効な施策として期待できるとした上で、議会に独自の決議案を出したいなどの積極的な考えも示されました。
 また懇談では、各業界の横断的な協力関係が必要ではないか、などの意見もあり、北支部としては、2つの請願の実現に向けた幅広い共同行動の構築をめざしながら、近く区議会に対し、あらためて「請願」を再提出する準備を進めています。

建設春闘
国交厚労2省に個人請願 「公契約」で79自治体が決議
「要求実現するぞ」と参加者
 05年国民春闘と連携した「建設労働者春闘総決起集会」は2月17日、日比谷野外音楽堂で開かれ、建設関係労組首都圏共闘会議(東京土建ほか13団体)と生活関連公共事業推進共闘会議に結集する仲間3000人(東京土建2000人)が参加。
 主催者を代表して首都圏共闘の池上議長は「公契約法はすべての労働者に無くてはならないもの。税金で作る公共物で働く仲間が貧乏になるような現状は変えなくていけない」と挨拶。全建総連宍戸賃金対策部長は「公共工事で賃金が下がっている。大阪府や神奈川県、札幌市では適正な賃金を払うように『通達』を出した。『公契約』関係の決議をあげた自治体は全国で79になる。政党の枠をこえた運動に発展している」と激励。
 集会は決意表明のあと、東京土建と神奈川土建の仲間でつくった「俺たち建設労働者」の元気なうたごえに送られて国会まで請願デモ。
 参加者は12時15分から国土交通省と厚生労働省前の歩道を取り囲み集会と個人請願行動もおこないました。

「莫大な利益はき出せ!」 総行動に全国から1500人
烈悪労働と大気汚染 トヨタは社会的責任果せ
工場前に全国から結集した公害患者と支援者
 2月7日、05年春闘勝利行動の一環として、都内三多摩のトヨタ販売店にむけて「大気汚染の公害患者をただちに救済しろ」「ディーゼルの後付け装置をメーカーの責任で付けろ」「莫大な利益を労働者に還元せよ」と一斉に申し入れ行動がおこなわれました。
 このような全国各地の行動を受け2月11日、1兆円の純利益をあげながら賃下げ、消費税の増税まで主張する日本経団連の奥田碩会長が会長を務めるトヨタ自動車の本社工場(愛知県豊田市)前で「05年春闘勝利・トヨタ総行動」(主催・総行動実行委員会、公害患者会、全労連など)がおこなわれ、全国から1500人が参加しました。
 市内の公園で開いた集会では「大もうけを地域経済に還元しろ」との横断幕や「もうけた分で賃上げを」「正規労働者を雇え」と書いたプラカードを掲げた労働者、中小業者、三本の点滴を打って夜行バスで参加した大気汚染患者たち。力のこもった訴えに「がんばろう」と掛け声が飛び、拍手がわきあがりました。
 全労連・全国一般神奈川地本の恩田書記長は「トヨタ車の運送を請け負っている会社は、50代で年収300万円台」ときびしい実状を怒りとともに告発。
 トヨタの堤工場で働く山下さんは「超過密労働は深刻。春闘で“世界のトヨタ”としての社会的責任を求めていきたい」と決意表明をおこないました。
 参加者はトヨタ本社工場前までデモ行進し、アピールしました。

三多摩05春闘
春闘50年を原点に国づくりの大運動
強烈デビューはたした東京土建のバンド演奏
 2月4日「♪おれたちゃ働き国を作ってきた おれたちゃ元気な建設労働者♪」。東京土建の仲間の歌声が響く、小金井公会堂で「05春闘勝利三多摩総決起集会」が開かれ800人(土建は300人)の労働者が参加しました。
 挨拶に立った池上武雄三多摩春闘会議代表幹事(東京土建副委員長)は春闘の歴史を語った上で「春闘50年の原点に立ち返って、小泉内閣の悪政に真正面から対決する」と決意表明。
 金属労働研究所の西村直樹さんが記念講演。1月下旬にブラジルで開かれた「世界社会フォーラム」の成功とこの会議のスローガンとなった「もう一つの世界は可能だ」を紹介しながら、「05春闘でも、『もう一つの日本は可能だ』を実現できる変化の兆しはある」と語りました。
 集会では公契約条例制定を求める『おれたちゃ建設労働者』の合唱など、各組合から創意工夫溢れるパフォーマンスが披露され、参加した仲間はパワーをもらいました。

「國武吉夫さんの遺志受けつぎます」
國武吉夫さん
【新宿・大工・大野守記】
 國武吉夫さんにあったのは昨年の秋、奥さんのおこうさんの亡くなった時のお別れ会の時でした。「大野ちゃん、よく来てくれた」と涙ながらに手を握ってくれました。
 國武さんとは30数年前、新宿支部の書記局に勤務していらいのつきあいです。私が教宣部を担当していた時に教宣部長でした。とても厳しい部長でした。今の「しんじゅく」が定期発行でき、他支部に負けない機関紙になったのは國武さんの力があったからだと思います。
 その後、國武さんは支部委員長になりました。戦争で兵隊として中国戦線へ行き、そこで体験した戦争の悲惨さが骨の髄までしみこんだと思います。死ぬまで反戦平和を訴え、憲法を守るために「しんじゅく」や「けんせつ」に投稿を続け、仲間に呼びかけてきました。
 私たちも、國武さんの遺志を受けつぎ、敗戦後60年の今、平和憲法が最大の危機を迎えるなか、多くの人たちに憲法を守るたたかいを広めなければいけないと思います。

「草の乱」上映会 この感動をぜひ
 亀有リリオホール・2月25日(金)午後6時30分・無料(東部ブロック実行委員会)
 調布グリーンホール・2月26日(土)午後2時と6時30分。一般千3百円、中・高千円

NHKは公共報道機関か
政権中枢となれあい
日常茶飯に放送内容を変更
小野満さん
【村山大和・ダクト工・小野満記】
 いまNHKの不祥事が問題になっているが、一部幹部の背任横領が明るみにでているとの短絡的な報道が多い。
 私には、そんなことだけで不払いが急増しているとはとても思えない。私は、一昨年6月の本部幹部学校に参加して、歴代のNHK会長と政権中枢とのなれあい、特に川口前会長から海老沢会長時代に拍車がかかり、いまでは完全に政権に媚を売り、政権にとって都合の悪い報道番組などは控え、または内容変更などは日常茶飯事であることを元NHKの川崎泰資講師の講義で知り、過去何10年も支払い続けてきた受信料の支払い拒否の手続きをとった。

受信料の支払いは拒否
 その後何度も集金人が来たり、督促状が来たが「国民から受信料をとる公共報道機関なら、権力に媚びることなく真実の報道に徹することが当然ではないのか、公平な報道をしないばかりか、私の大嫌いな自民党の手先きになり下がったNHKにはとても受信料を支払う気になれないので拒否する」旨を伝えてきた。

内部告発した人を守る
 但し、今後NHKが過去を反省して、真の公共報道機関に立ち返った時には、即支払いを開始する旨を付け加えておいたが、日ならずしてまた不祥事の発覚で、それまで泣き落としのように集金に来た人がピタリと来なくなった。
 集金人には気の毒だが、NHKの一部幹部の法律違反の所業が末端で働く多くの人達を苦しめていることも軽視できない。
 内部告発で、法で禁じられている政治家の介入が報道されたが、本来なら民間のテレビ局、新聞社が一斉に自分たちの問題として関与した政治家やそれに迎合したNHK幹部を糾弾すべきであるし、ジャーナリストとしての使命感で告発した長井氏を守るべき立場にあることを自覚すべきであろう。
 また、憲法で知る権利を保障されている私たちも、黙って見過ごしていい問題ではない。

NHKは何をしているのか
ジャーナリスト 斉藤貴男
斉藤さん
 NHKは一体何をしているのか。このままでは報道の仕事は最も軽べつされる職業になってしまう。日常的に政治家の検閲を受けているなど、もはやジャーナリズムでも何でもない。
 安倍晋三・前自民党幹事長は「NHKに圧力をかけていない」とうそぶいている。本当に卑劣な人物だ。普段は男らしさを強調するタカ派政治家の実態とはあんなもの。自分で何かやり遂げた実績は何もない、単に昔の大物政治家のボンボンでしかない。彼が事務局長を務める「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」には、従軍慰安婦問題について「証拠がないから放っておけ」とか、なかには「戦争なんだから、兵隊には死ぬ前に楽しませてやれ」とまで公言する人物もいる。NHKはこういう輩(やから)に頭を下げて番組を制作していた。局幹部をはじめ安倍前幹事長や中川昭一経済産業相の国会での証人喚問は当然だ。

政治介入で加害の歴史にフタ
2月5日NHKへの政治介入を検証する集会(写真はVAWW-NETジャパン提供)
 2月5日、NHKへの政治介入の実態について「改変」されたNHK・ETV特集の上映と「女性国際戦犯法廷の記録」のビデオを見くらべて、どこが消されたかを検証する緊急集会が文京区本郷の東京大学で開かれました。
 NHKは当日、2001年1月30日放送した「問われる戦時性暴力」の上映を著作権をたてに拒否しました。
 法廷を開催した立場から金富子さんは、「昨日も慰安婦のイ・ヨンスンハルモニが亡くなりました。政治家の介入により4分も放映時間がカットされたのは、法廷の判決や被害者、加害兵士の証言、松井やよい、米山リサ、高橋哲哉氏の発言をカットし、慰安婦の存在を否定する秦郁彦氏のインタビューを追加し、日本の加害の歴史を見つめ直そうという女性国際法廷のねらいを改ざんしました」と報告。
 司会を務めた醍醐聡東大教授は、「政治家への事前説明を禁じる規定をNHK倫理行動憲章に明記すること、著作権をたてに“問われる戦時性暴力”の上映を拒否する態度を改めること、以上2点の要望が満たされるまで受信料の支払い停止を呼びかけたい」と発言しました。

第13回工業高校2年生アンケート
建設は奥が深くやりがいある仕事
 卒業式の季節になりました。学生達はそれぞれの進路に向かって旅立ちます。高校ではそんな卒業生の姿を見て、自分の進路について思いをめぐらす2年生がいるのでしょうか。「けんせつ」編集部では、毎年首都圏にある30の工業高校に協力依頼してアンケートを実施しています。次代を担う若者の建設業界に対する期待や「提言」について皆さんも受け止めてください。(回答総数1240件)

協力校紹介
技能大会の風景(記事とは関係ありません)
 工業高校2年の学生さんに協力いただきました。協力いただいた工業高校名を紹介します。
〈東京都〉
蔵前工業高校、小石川工業高校、墨田工業高校、葛西工業高校、田無工業高校、関東第一高校、昭和第一学園高校、日本工業大学付属東京工業高校、安田学園高校
〈神奈川県〉
神奈川工業高校、向ヶ岡工業高校、藤沢工科高校、小田原城北工業高校、市立川崎総合科学高校、横須賀市立工業高校、鶴見工業高校、磯子工業高校
〈埼玉県〉
武蔵越生高校、大宮工業高校、川越工業高校、春日部工業高校、熊谷工業高校、玉川工業高校、いずみ高校
〈千葉県〉
市川工業高校、茂原工業高校、敬愛学園、千葉経済大学付属高校、京葉工業高校、東総工業高校


高校生の声
つくることはカッコイイ
◆中学校の授業でも実習の時間を取り入れたらいいと思う。
◆RC構造の見学だけでなく、木構造の現場も見学してみたい。
◆あんな大変な仕事を毎日のようにできるなんてすごいと思う。
◆男女差別があまりなくやりがいがありそうで楽しみ。
◆自分の造った物が形になって残るから達成感が得られる。
◆これからもっと多く女性も仕事できやすい職場の雰囲気を作ってもらいたい。
◆体が強くなりそうだから年をとっても、できるかもしれないと思う。
◆すごく危険だとか、女にはできない仕事ではないと思うから、これから女性にももっとやってもらいたい仕事です。
◆造るところを見るとやはりカッコイイと思う。
◆もうちょっと服をカッコ良くした方がよいと思う。
◆まだ建築のことはそんなに知らないけれど、結構奥が深いと思いました。
◆やりがいのある仕事だと思いました。
◆保障面でサラリーマンみたいにした方がいい。
◆日本の古い家をもっと増やして欲しい。
◆もっと積極的に外国のやり方も取り入れた方がいい。
◆高い技術で造られた社寺建築などに強い魅力を感じる。
◆もっと人を雇って欲しい。
◆ロボットを作って、危険な仕事をロボットにやらせればいい。
◆愛のこもった家を建ててもらいたい。
◆父が建設業。将来父親と一緒に一つの作品を作ってみたいと思います。
◆学校の授業でもっと実習を増やして。
◆危険で、給料が安すぎる。
◆勤務時間を明確にして欲しい。
◆景気が悪く、仕事が減っているようだ。
◆欠陥住宅がなくなれば、いいイメージです。
◆その地域に合う街並みを作って欲しい。無駄な建物はやめて。
◆新潟中越地震で建築士がボランティアで点検に回っていることなどでいいイメージがある。
◆将来、結婚などの縁もなさそうなので不安だ。
◆今は機械を使ってやる仕事が増えているが、それでは不安な部分も沢山出てくると思う。もう少し人の手による作業を増やして、安全性を高めた方がいい。
◆違法建築がなくなれば、信頼回復し、建設業界は安定すると思う。
◆今より地震に強い建物を建てたい。
◆夏休み、土木現場でバイトしました。とてもきつかったが、慣れると楽しかった。1日でみんなと仲良くなって仕事しやすい所だと思った。
◆将来、大工になりたいが、進学した方がいいのか、就職した方がいいのか。
◆木で何かを作りたい。

憲法、教育の改悪許すな! 九段会館を1400人の熱気包む
「あたらしい?憲法の話」−印刷業、出版業の皆さんで作る劇団『白表紙11』が演じました
 恒久平和と基本的人権の尊重を高らかに掲げ世界に発信している日本国憲法。憲法に込められた「人類の理想」を現実化するためには教育の役割は特に重要です。その教育を保障するのが教育基本法。この教育基本法が憲法と共に「改悪」の危機にさらされています。
 2月5日、九段会館には憲法、教育基本法の改悪に危機感を抱く市民1400人(東京土建から83人)が集い、「教育基本法改悪をゆるすな!憲法まもろう!2・5東京集会」を開催しました。
 冒頭、集会開催までの経過を増田啓介東京私教連書記長が報告。「お国ことばで読む教育基本法前文」と題して、現在NHKの大河ドラマ『義経』に出演している俳優の南風洋子さんが神戸弁で朗読しました。

草の根運動で政治中枢に変化
 「憲法と教育基本法」のテーマで講演した「九条の会」事務局長の小森陽一さんが「昨日は北海道の日高で教育基本法改悪に反対する市民集会に出ました。この集会は労働組合の『連合』も主催する集会でした。日高は民主党の鳩山さんの選挙区。『連合』は選挙で鳩山さんを応援してきたのですが、集会参加者からは『鳩山さんはあんなこと(国会の改憲質問)を言うのならもう投票しないぞと脅しをかけよう』という声も上がっています」と話すと会場から大きな拍手が沸き起こりました。さらに小森さんは草の根の運動が政治の中心部に影響を与えている具体例として「教育基本法改悪阻止の連絡会の呼びかけ人が1月25日に公明党の国会議員団とも突っ込んだ話し合いを持ちました。議員の方は『与党協議会で自民党に反論できるものをあなた方研究者の力で作ってもらいたい』という要請も受けました」と話すと参加者からどよめきが起こり、運動の前進を確信しました。

講演した小森陽一さん
今の危機‐知らせる責任がある
 集会内容は盛り沢山。丸木政臣さん(和光学園園長)と朴慶南さん(エッセイスト)の対談、夜間中学、高校生平和ゼミなどのとりくみなどの発言がある一方で、現職教師のデュエットグループ「つーふーず(痛風をもじってネーミング)」による東京都の教育を皮肉る替え歌や印刷業や出版業の労働者の皆さんによる憲法改悪後の学校を仮想した寸劇、さらにコメディアンの松元ヒロさんによるバラエティーなどもあり、教育基本法、憲法改悪阻止のためにまなじりを決した市民集会でありながらユーモアも織り込まれ、参加者には元気と勇気を与えるものでした。集会の成功は会場でのカンパが50万円以上も集まることにも示されていました。
 最後に集会アピールを全員が拍手で確認し、小森陽一さんの実母でもある詩人の小森香子さんの『あなたは知っていますか』という詩を聞き入り、その一節「知っているなら知らせる責任があるんです」という言葉を一人ひとりが胸に刻み散会しました。

世代間交流の契機に 後継者対策ボウリング大会
ストライクで「私が一番」のポーズ(?)も
 「30代、40代の幹部、活動家の結集は急務」。東京土建は次期大会で後継者対策部を新たに発足させることを確認しています。
 それに先立ち1月30日、本部主催で「後継者対策ボウリング大会」を新宿ミラノボウルで開催し、支部での予選などを経た22支部からの110人の選手(1チーム5人)と応援団が支部の旗などをもって参加し、和気藹々(わきあいあい)の雰囲気の中でおこなわれました。
 市瀬正樹本部副委員長から「東京土建も役員の高齢化が問題になっています。このようなイベントを通じて親しくなり、世代間の交流、若い組合員が組合活動に参加するキッカケになればと考えています。ともあれ今日は一日、大いに皆さん楽しんでください」とあいさつがあった後に、ゲームがスタート。スペアやストライクが出る度に、出場選手同士はハイタッチ、応援団からはやんやの喝采が上がります。一人2ゲームを投げましたが、熱戦のためか予定時間よりも30分以上も早く終了、表彰式&懇親会に移りました。
 栄えある第1回優勝には葛飾・青戸分会チームが輝きました。2位は練馬、3位は荒川、ブービー賞は北、そして特別賞は狛江の皆さんでした。優勝の感想を求められた葛飾の千葉修央さん(内装)は「今日は優勝を狙って出場しましたが、目標が達成できて大変光栄です。今後は組合員拡大でもガンバリます」と話しました。
 懇親会の最後に清水正彦本部常任執行委員が「今後も2回、3回とこのような催しをおこない、仲間の結集をはかっていきます」とまとめ、終了しました。

東京土建04年機関紙コンクール
指金(中野)が機関紙賞
外部の審査委員も交えて真剣に審査しました
 東京土建2004年機関紙コンクール審査を2月5日、本部会館でおこない、04年中に発行した支部機関紙を中心に審査。ほかに写真と記事、イラストは各支部3点ずつ応募されたものと「けんせつ」掲載の記事を審査しました。
 審査員は千葉景四郎(前ひろば編集長)、北村肇(週刊金曜日編集長)、三輪純永(うたごえ新聞編集長)、高橋義次(全建総連編集長)と柄澤教宣部長ほか担当中執のみなさんでした。審査員からは、いずれも高い水準の機関紙活動になっていると評価されたほか「行事や拡大運動だけではなく、もっと企画に力を入れてほしい」「仲間の気持ちや人生が感じられるものがほしい」「がんばろう、がんばりました以外の記事もほしい」などの感想が述べられました。
 入賞作品は、次の通りです。

機関紙賞
 「指金」中野支部
優秀賞
 「けんせつ北部」板橋支部
 「すぎなみ」杉並支部
 「鉾杉」西多摩支部
入賞
 「ちから」足立支部
 「おれたち」荒川支部
 「けんせつ北部」北支部
 「けんせつ南部」大田支部
 「ちょうふ」調布支部
努力賞
 「けんせつ南部」品川支部
写真賞
 「ちから」足立新年号
 「建設者」葛飾11月号
 「けんせつ北部」板橋新年号
 「鉾杉」西多摩新年号
 「槌音」多摩稲城11月号
記事賞(支部機関紙)
 小林次夫(荒川)、木村潮人(江戸川)、佐々木陽吉(北)、高柳訓雄(品川)、須藤節子(品川)、笹岡祥夫(杉並)、野口英敏(三鷹)、神田和歌子(西多摩)、西村理三郎(西多摩)、栗原文雄(西多摩)、山崎洋子(日野)。
記事賞(けんせつ掲載)
 山本茂樹(江東)、浅山了二(江戸川)、小沢左千夫(練馬)、山田登美子(新宿)、沖野章子(杉並)、熊切健一(杉並)、長田久代(多摩西部)、山内総一郎(府中国立)、大田隆樹(村山大和)。
「忘れえぬこと」(掲載分)
 豊田佳二(荒川)、寺山貞幸(台東)、小幡昇治(墨田)、白田のり子(板橋)、島田多鶴子(板橋)、宮永信代(板橋)、三宅孝吉(板橋)、矢野ミキエ(豊島)、大高健次(練馬)、時田マサ枝(世田谷)、和田武文(中野)、小林富也(中野)、金子幸由(杉並)、安藤浅子(杉並)、佐藤恵世(杉並)、前垣欣司(狛江)、小野満(村山大和)、前田常雄(東村山)、重本晴男(東村山)。

パパは土建屋です ママはパパが大好き
 家のお父さんは土建屋です。いつも朝早くから、夜遅くまでがんばって働いています。
 お父さんの洋服は、土くさいです。
 家のお父さんは、夏になると海へ行って、ジェットスキーにのせてくれます。
 やさしい時は、すごくやさしいお父さんです。
 でもこわい時は、けってくるほどこわいお父さんです。
 ママはパパが大好きだからキスをせまるけど、パパはにげています。ママはようとパパだけじゃなく、私たちにもおそいかかってきます。
 パパは仕事でたいへんだけど、家庭でもたいへんです。このほかにも、ひみつがたくさんあります。
 まん中のおねえちゃんがじゅうどうで、りょうに入っています。なので毎月5万円以上つかいます。
 なのでほかの家よりもお金をつかうので、いっぱいはたらかないとたりません。だからパパとママがはたらきます。これからもパパ、がんばってください。
 (本田光・小学4年生・パパは町田支部の本田隆広さん)

卒業制作の鐘楼 職業能力開発協会会長賞を受賞
カレッジ小西、野上さんの作品
見事な反りの曲線美が評価
「ものづくりフェア東京」会場で
【本部・渡辺顕治記】
 去る1月25日から26日、東京都立産業貿易センター浜松町館3階展示室で、第2回「人づくり・ものづくりフェア東京」が開会されました。
 これは「東京の経済や都民の生活を支えるものづくりの技能の重要性について、民間団体や公共機関が協同して広く一般の理解を深める」ことが目的。それまでは国の主催で全国規模の「技能展」がおこなわれていましたが、それが廃止となり、昨年から各自治体レベルのとりくみとなったものです。都内の様々な職種の職業訓練施設の訓練成果の発表の場という意味合いを持っています。カレッジからは昨年の「錦帯橋」模型につづいて、「鐘楼」(7期生、小西康夫、野上祐二さん卒業制作)を出展。緻密な加工に加えて見事な反りの曲線美で、会場に存在感を示しました。審査の結果、見事職業能力開発協会会長賞を受賞しました。